2025年 1月号  Issue No.435

 

JBA会長、在ロサンゼルス日本国総領事からの新年の挨拶 2025

JBA会長 南浦彰

JBA会長 南浦彰

戦後80年の節目に

 

謹んで新年のお慶びを申し上げます。日頃より皆様方のJBA活動へのご支援ご協力に心より感謝申し上げます。


昨年は、日本では政治資金問題を契機とした衆議院の解散総選挙が行われ、自民公明の与党が過半数を割り込み、依然低成長が続く経済状況にも不透明な影を落としています。また当地アメリカでは11月に大統領選挙が実施され4年ぶりに共和党のトランプ氏が返り咲き、就任後の政策面等の大きな転換が予想され、こちらでも政治・経済の不透明な度合いが増しています。


一方、文化・スポーツ面に目を向ければ、新たにロサンゼルス・ドジャースに加入した大谷翔平選手が史上二人目の両リーグMVP受賞の活躍で、そのままワールドシリーズを制覇したり、こちらもロサンゼルスとは縁の深い俳優の真田広之さんが、『SHOGUN 将軍』でアメリカテレビ業界の最高栄誉であるエミー賞ドラマシリーズ部門主演男優賞を日本人で初めて受賞したり、こうした活躍が我々南カリフォルニアの日本人にとって誠に誇らしい1年となりました。


今年は太平洋戦争終結から実に80年、これまで経済力という形で世界に名を馳せてきた日本が、今度は文化や芸術の面で旋風を巻き起こす、~経済大国から文化大国へ~そうした国のカタチの過渡期を我々は目の当たりにしている気がします。


とはいえ、引き続き世界における日本経済の重要性、日系企業の価値の高さは厳然たる事実であり、JBAとしてそれらを継続的に実証し、声高にアピールしていくことはますます重要になるものと思われます。今年もカリフォルニア州政府や地元商工会議所との交流、日系人コミュニティーとの積極的なつながりを通じてこれらの課題の実現につなげていければと考えております。


新しく始まった2025年も、400社を超えるJBAに加盟する一社一社が、様々な活動やイベントを通じて、しなやかに結びつき、「地域社会との関係強化」、「教育支援活動」、「会員サービス」という我々JBAのミッションを果たしていけるよう力を注いで参りたいと思いますので、どうぞ変わらぬご支援をお願い申し上げます。また同時に、我々の企業活動を一緒に支えていただいている社員のご家族一人一人にも心より敬意を払い、本年が皆様にとって素晴らしい1年でありますことを祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。

 

在ロサンゼルス日本国総領事  曽根健孝

在ロサンゼルス日本国総領事  曽根健孝

明けましておめでとうございます

 

昨年は、1月に発生した令和6年能登半島地震により多大な被害を被った方々を支援するため、当館としても義援金を受け付けて参りましたが、JBA会員の皆様におかれましても義援金にご協力いただき、改めて感謝申し上げます。当館に寄せられた義援金は、法令に則り日本政府を通じて被災された自治体の方々に確実に届けられております。


日本と国際社会を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で、日米同盟やグローバル・パートナーとしての日米協力の重要性が一層高まっています。そうした状況を踏まえつつ、本年も政治、安全保障、経済に加え、文化、人的交流など、各分野における両国関係の一層の強化のために、積極的な活動を展開していく所存です。


世界で最も多くの在留邦人を抱える当館にとって、領事業務は在留邦人の皆様と直接接点をもつ大切な仕事であり、最重要業務の一つです。従来の領事業務に加えて昨年5月末からは国外転出者向けマイナンバーカードの申請・交付業務も開始しております。引き続き、各種サービスの利便性向上に努めて参ります。


南カリフォルニアは日系企業による北米最大の進出地です。双方の経済団体の協力や民間企業が担うビジネスによって支えられている経済関係を新たな高みに引き上げるべく、引き続き、官民一体で取り組んで参ります。特に、日本が高い技術力を誇る水素などの環境対策を始めとした分野での協力を後押しするとともに、米国における日本への更なる関心の高まりも踏まえ、対日直接投資や訪日観光の促進、日本食や酒類の更なる普及・輸出促進にも、日本貿易振興機構(JETRO)や日本政府観光局(JNTO)等の関係者とも連携して取り組んで参ります。 また、2025年大阪・関西万博は、日本の魅力を世界に向けて発信するだけでなく、世界各国のビジネス関係者が集う絶好の機会です。多くの米国の方に来場いただき、楽しみ、更に足を延ばして様々な地方にも訪問頂き、そして、ビジネスマッチングを含むそれぞれの将来に夢と希望を持ってもらう機会にできるよう、引き続き、当地でのPRに努めます。


当地における日本文化や日本語の普及、そして、人的交流の重要性については論を待ちません。ジャパン・ハウス ロサンゼルスを通じて、「日本の魅力」の発信に引き続き努めていくとともに、国際交流基金とも連携し、各地の日本語教師の方々の持続的な活動へのサポートを始め日本語教育の拡大強化に努めて参ります。また、姉妹都市交流やJET事業を始めとする各種交流プログラムを通じて、特に若年層の対日理解を促進し、将来的な日米関係を支える次世代の人材育成も引き続き重視していきます。


北米最大と言われる当地の日系人コミュニティーは日米交流の要です。昨年140周年を迎えたリトル東京の歴史的・文化的価値を改めて認識しつつ、各種日系団体の取り組みをサポートしていきます。同時に、米国社会を牽引する各界の日系人リーダーが、我が国の関係者との間で、今後の日米関係強化に積極的に取り組んで頂けるよう、特に若手の次世代リーダーの方々との協力に今後も重点的に取り組んで参ります。また、日系人コミュニティーを軸としつつ、より多様なコミュニティーとの交流も更に深めていきたいと思います。


結びに、在留邦人、日系米国人そして南カリフォルニアの皆様の新しい年におけるご健康、ご多幸、そして日米関係の一層の発展を祈ってご挨拶とさせていただきます。

 

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教育文化部会

教育ウェビナー「インフレ時代のヘルシーな食事:食品表示の読み解き方と、賢いお買い物術」報告

去る11月3日(日)、教育文化部会主催によるセミナー「インフレ時代のヘルシーな食事:食品表示の読み解き方と、賢いお買い物術」をオンラインで開催した。

 〈講師プロフィール〉

 

ジュグナ美和さん

Wellness Creations代表(ホリスティック栄養学講師・栄養コンサルタント)。

 

実践的な食の講座をプロデュース。ウェルネス関連企業での社員向け講座、フィットネスコーチ向けの「サプリメントの安全で効果的な摂り方」など、幅広いトピックの講座を提供。

ジュグナ美和さん Wellness Creations代表

「高い=良い」なのか、自分で品質を見極める力が重要

最初に、講師のジュグナさんは今回のセミナーの目的について、「誰しもヘルシーな食生活を送りたいと思っているはずですが、インフレ時代にはそれが難しいというイメージがあります。それはヘルシーな食材は値段が高めになっていることが多いからです。しかし、必ずしもその商品のクオリティーと値段は一致するわけでもありません。自分の目で食材を見極めることが重要ですが、その際には食品のブランディングと価格設定についての知識を持っておくこと、また加工食品のラベルを正しく読み取る力を持つことが鍵になります。そのことを今日は学んでいただきたいと思います」と説明した。

 

そして、具体的に「365 by Whole Foods Market」と「Califia Farms」「Malk Organics」と3種類のアーモンドミルクの写真を見せながら、「このうち『365 by Whole Foods Market』と『Califia Farms』は、同じ工場で製造されており、少しだけ中身が違いますが、ほぼ同じものです。それにもかかわらず、値段は『Califia Farms』の方が高いです。中身がほとんど変わらないのに値段が違うというのは、ブランドとマーケティングの影響だということを知っていただきたいんですね。もう一つの『Malk Organics』は、添加物が入っておらず、アーモンドの量が多い商品です。ですから、(値段やブランドに左右されずに)ご自身でラベルを読み取り、品質を見極める力が必要になってきます」と語った。

健康な食生活を送るための五つのポイント

同様にエクストラバージンオリーブオイルやピスタチオなどの価格差がある製品の例を出して、「ブランド製品にはマーケティングやブランディングに多くの資金が投入されているため価格が高くなる一方で、Trader Joe’sなどは直接販売や簡素なパッケージによりコストを削減し、低価格を実現します」と、「高い=良い」は必ずしもイコールではないと強調した。


続いて、ヘルシーな食品を摂取するために不可欠な原材料表示の見方を次のように解説した。「注目するポイントとしては、信頼できる認証マーク、たとえばオーガニック認証やグルテンフリー認証などがパッケージに表示されているかどうかです。一方で無視してもいいのは“Sweetened by Nature”のような曖昧な言葉。Natureという言葉を使用するのに厳しい規制はないので、そう書いてあってもあてにならないのです。また、Ingredients、つまり原材料表示は分量が多い順番に(原材料が)表示されていますが、原材料名のリスト数が可能な限り少ないのが理想的です。また、同じ油でもオリーブオイル、アボカドオイル、ココナッツオイル、ひまわり油などは良い油です」。

「マーケティング用の言葉は無視する」など、食品表示を読むテクニックを身に付けたい。

「マーケティング用の言葉は無視する」など、食品表示を読むテクニックを身に付けたい。

さらに簡単に食品のクオリティーをチェックできる「Yuka」というアプリを、有用性が高いとして紹介した。「これは、食品の成分の安全性を確認するための便利なツールです。健康スコアの確認、添加物の詳細が確認できるほか、健康スコアが低い場合のより良い代替品の提案もしてくれます。ただし、便利だからといって過信は禁物です。個人によって体質は異なるので、自分でも一度食べてみてチェックすることも必要かと思います」。


最後に、ジュグナさんは、ヘルシーな食生活を送るベーシックな五つのポイントについて触れた。「一つ目は、自分の現在地と目標とする健康状態を明確にすることです。つまりは、現在の健康状態や食事内容や食事量、摂取カロリーを把握し、自分に必要な栄養素を理解することです。二つ目は、よく噛むこと。しっかり噛むことは消化を助け、満腹感を得やすくするため、健康な食生活の基本と言えます。三つ目は、食物繊維や発酵食品を摂取し、腸内環境を健康に保つこと。四つ目は栄養のバランスを保つために、多様な食材をローテーションして摂取すること。そして最後の五つ目は、“SOUL Foods”を取り入れること。これは“Seasonal(季節のもの)” “Organic(オーガニック)”  “Unprocessed(加工されていない)” “ Local(地元)”の略です。あまり難しく考えずに、結局こういうものをベースにしていただいたらいいと思います。本当の健康習慣とは必ずしも高価なものを購入する必要はないのだということを、今日はシェアさせていただきました」。


ジュグナさんのセミナーに続き、日下部教育文化部会長らが参加したパネルディスカッションが開かれ、各自がグロッサリーストアの使い分けをはじめとした食材の購入方法や日頃の食生活について情報をシェアした後、ウェビナーは終了した。

健康な食生活を送るために知っておきたい、健康リスクが高い食品添加物。

「健康な食生活を送るために知っておきたい、健康リスクが高い食品添加物。

 

企画マーケティング部会 

第256回JBAビジネスセミナー「新政権の通商・産業政策と日系企業への影響」報告

去る11月22日(金)、企画マーケティング部会主催による、第256回JBAビジネスセミナー「新政権の通商・産業政策と日系企業への影響」をオンラインで開催した。

 〈講師プロフィール〉

 

水野亮さん 

Global Business-Teruko Weinberg Inc.

Executive Researcher/ Consultant

 

アメリカ、ブラジル、ドミニカ共和国、ニカラグア、タイにおける政府機関やマーケットリサーチ会社での駐在経験を経て、前職の日本貿易振興機構(ジェトロ)在職中には東京本部やニューヨーク事務所で中南米・アメリカ市場や通商政策などに関する調査業務に従事。米コロンビア大学国際関係・公共政策大学院卒。『中南米ビジネス拠点の比較とアメリカ企業の活用事例』『アメリカからの中南米市場戦略』など著書多数。

水野亮さん   Global Business-Teruko Weinberg Inc.  Executive Researcher/ Consultant

あくまでも「アメリカファースト」

今回のセミナーでは、トランプ政権の誕生によって、アメリカの通商・産業面における政策はどのように変わっていく可能性があるのか、また日系企業はどのような影響を受けるのかについて、Teruko Weinberg Inc.のExecutive Researcher/ Consultant、水野亮さんが解説した。

 

まず、水野さんはトランプ政権の返り咲きと共に、連邦議会の上下両院議会でも共和党が過半数を獲得したことが、トランプ氏が舵を取る政策を強く後押ししていくことになると語った。「今回の選挙でトランプ氏の人気を押し上げたのは、不法移民やインフレ問題へのバイデン政権のまずさが大きく、それゆえに2026年の中間選挙で共和党多数を維持するためには、トランプ氏は迅速に公約を行動に移すことが求められます」。


次に、トランプ氏が公約した政策の概要説明へと移った。まず、経済政策については、25年失効予定の『税制改革法』の復活を通じた所得減税の強化、政府効率化省の設立、連邦政府支出の大幅な削減などを挙げて、「関税の引き上げなど保護主義的な面が強調されているが、いわゆるビジネスフレンドリーな政策も公約している」点を強調した。次に、移民政策では、強制退去オペレーションの実施、観光ビザを含む不法移民のアメリカ国内での子どもの誕生時における永住権授与の撤廃、メキシコに対する不法移民対策への協力要請、その対応ができない場合には関税25%の引き上げ、メキシコとの国境の壁の建設などを挙げた。また、環境・エネルギー分野では、バイデン政権下で制限された原油生産やパイプライン輸送の制限の撤廃、インフレ削減法(IRA)の撤廃、国連気候変動枠組条約からのアメリカの再脱退、自動車の企業別平均燃費基準の見直しなど紹介した。


本セミナーのメインテーマである通商政策に関しては、まずは「アメリカ第一主義」「国内産業保護・回帰」「対貿易赤字国敵視」「多国間ルール軽視」というトランプ氏の公約の背景にある考え方を説明した。その上で、各国からの輸入に対する一律10~20%の関税の引き上げ、中国産製品の輸入に対しては追加的な最大60%の関税の引き上げ措置などトランプ氏の公約を紹介した。また、メキシコで生産される中国の電気自動車(EV)を含む、メキシコ産自動車輸入に対する200%の関税引き上げ措置について述べた。他方、「トランプ政権1期目にもメキシコはトランプ氏に関税を引き上げるとさんざん脅されてきましたが、メキシコはトランプ氏の要求を受け入れつつ、関税を回避してきました。このようにトランプ氏は、外国からの譲歩を引き出すために関税を用いて脅すことが多く、全て公約どおりに関税を引き上げることは逆に考えにくいです」との見解を示した。

中国産製品の輸入には莫大な関税を課すなど、対中姿勢は強硬に。

中国産製品の輸入には莫大な関税を課すなど、対中姿勢は強硬に。

環境面では前政権の策から大きく方向転換

次に、トランプ次期政権による関税の変更の実現可能性については次のように解説した。トランプ氏は国際協定や自由貿易協定(FTA)ルールを軽視する一方、米国の国内法を尊重して関税を課す傾向が見られる。ゆえに「あらゆる国内法を利用して関税の引き上げを画策すると見られます」。米国憲法上、関税を変更する権限は連邦議会が有するが、特別な場合には、過去に成立した貿易関連法などを用いて、連邦議会から政府が関税変更の権限を条件付きで受けることができる。大統領などを用いて行政府に関税の引き上げが認められる法律には、1962年通商拡大法232条、74年通商法301条、77年国際緊急経済権限法などが挙げられる。このように、トランプ次期政権による関税の引き上げを可能とする手段は複数存在するが、その運用には実態調査の実施といった条件がある。加えて、業界団体などによる訴訟リスクや自由貿易派の共和党議員も少なくなく、トランプ氏が「決して意のままに関税を変更できるわけではありません」と説明した。

 

続いて、通商分野だけでなく移民分野でもトランプ氏から槍玉に挙げられることが多いメキシコに焦点を当て、「続くメキシコの苦悩」と題するトピックでメキシコ産自動車が直面するリスクなどを説明した。また、米国市民の間で中国に対する警戒心が強まっていることを背景に、トランプ政権が、バイデン政権以上に対中強硬路線を敷き、中国産輸入品に対して追加的な関税の引き上げを実現する可能性が高い点を「対中摩擦の悪化は不可避」と題するトピックで説明した。環境政策では、「トランプ政権の環境政策は、原油・天然ガスの生産やパイプライン建設の再開といった化石燃料エネルギーの復活にシフトしていきます。トランプ氏は1期目で、オバマ氏がとった環境政策を全部ひっくり返しました。続くバイデン氏は、そのトランプ氏の環境政策をさらにひっくり返しました。ですから、今回はそれをさらにひっくり返すということです。つまり、EV業界にとっては決していい話ではありません。EVの販売台数はコロナ禍以降ずっと伸びていました。しかし、ここにきて、特にテスラをはじめとするEVの販売台数は去年の第3四半期から落ちてきているのが実態です。ですから、日系のハイブリッド車にとっては(トランプ政権の反EVの政策は)追い風になると言えそうです」。

 

最後に水野さんは、トランプ政権の政策のまとめとして次の点を紹介して、セミナーを終了した。
・通商分野では特に対中強硬策を中心に置きつつ、各国からの輸入製品を関税引き上げの対象にする。しかし、相手国から譲歩を引き出すための手段として「脅し」のみに終わる可能性もあり。

・日本との関係では日本円に対するドル高を問題視。

・相次ぐ「トランプ砲」(脅し)への対処には日々の情報収集と分析が必要。

トランプ政権の環境政策は、ハイブリッド車に強い日本企業にとっては追い風となる可能性も。

トランプ政権の環境政策は、ハイブリッド車に強い日本企業にとっては追い風となる可能性も。

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あさひ学園事務局

2024年・あさひ学園高等部弁論大会、最優秀賞受賞弁論の発表

去る11月、あさひ学園のサンタモニカ校、トーランス校、オレンジ校高等部にて毎年恒例の弁論大会が開催された。3校合わせて84名の高校生が多くの聴衆を前に個性豊かな弁論を披露し、大会は大いに盛り上がった。今回も、最優秀賞を受賞した生徒の弁論を紹介する。

サンタモニカ校最優秀賞「鏡に映らない真の美しさ」
サンタモニカ校高等部1年・栃倉里名さん

 

皆さんはよく鏡を見ますか?そこに映る自分の見た目が好きですか?

 

私は、好きではありません。自分の外見に全然自信を持てません。しょっちゅう自分の見た目に悩み、他人に自分がどう映るかを考えています。座っている時、テストを受けている時、寝ている時も。まるで洗脳されているみたいです。「そんなにあなたのことにこだわっていないよ、周りの人は」と父によく言われます。そういう風に考えられたら、どんなにいいでしょう。皆がそう思えるためには、どうすればいいのでしょうか。簡単ではありません。この世の中では、自分の外見を気にしないで生きるというのは、とても難しいのです。私の考えは、私たちみんなが囚われている美の基準、この世の中の基準を、変えた方がいいということです。


私は2年前、自分のことが何よりも大嫌いでした。中学2年生でした。初めてスマホを持ってSNS を使った時、アップされている動画や画像、Kーポップのアイドルを見てとても魅力的だと思いました。そして、「私もこんな美人になりたい」と思いました。しかし、鏡を見ると自分はSNSの人達とは同じレベルではなく、しかも、周りの友達などに比べ、可愛いとは言えませんでした。少しでもその“美しさ”に近づきたいと思って過度なダイエットや運動をし続けました。しかし、どうしても同じ“美しさ“を獲得することはできませんでした。その結果、私は過食症や拒食症になり、布団から出られない日もありました。周りの人にも気付かれ、友達によく聞かれました。「里名ちゃん、最近食べないんだね。食欲がないの?」この経験から私は気付きました。「なぜ私は、自分ではない人になるためにこんなに努力をしているのだろう」。


美しさについての苦悩はもちろん私だけに限りません。世界中の多くの人が同じ問題に悩んでいます。ある研究によると、アメリカでは13歳の少女の53%が「自分の体に不満を抱いている」と答えました。そして17歳までにその割合は78%にまで増加するそうです。小学生でさえ、その40%から60%が、自分の体のことを考えているという調査結果もあります。


私は、これらの苦悩は、世の中の美しさの基準が固定化されているからだと思います。例えば目が大きい方がかわいい、痩せてる方がモテる、背が高い方がきれいだ…そう誰もが思っています。そのせいで仲間はずれが起きたり、拒食症やうつ病、自殺までしてしまう人もいます。私はそういう世の中で生きていくのは嫌です。世の中の美しさの基準に縛られて、自分も他人も傷つけてしまう…これは大きな問題です。私は誰かがこんな風に傷つくのは決して見たくないです。

 

考え方を変えましょう。人間は外見だけではありません。一人一人、「心」があります。外からは見えない心。それは外見より大事だとは思いませんか。どんなに美しい人でも殺人者であるかも知れません。誰もが、外見ではなく、内面を大事にして、幸福に生きて行けるような世の中になるべきだと思います。そのためには美しさについての基準を多様化することが必要です。生まれ持った背丈など体型や顔立ちはみんな違い、多様ですから、私たちはありのままの自分や他人を受け入れられるようになる必要があると思います。みんなが自分を好きになれれば幸せに過ごせます。多様な美の基準を持つことで、外見より「心」の方が大切だと思えるようになるのではないでしょうか。


最近、SNS などでも美しさの基準を多様化する動きがあります。例えば日本の渡辺直美など個性的な体型の人が素敵なタレントとしてもてはやされています。自分を好きになるキャンペーンや本なども数多く見られます。私はこの流れを大切にして、もっと暮らしやすい世の中に変えていく必要があると思います。自分を見る目、他人を見る目を、もう少し優しく、思いやり深くしていきませんか。鏡に映らない真の美しさを、ぜひ探してみてください。


ご清聴ありがとうございました。

 

サンタモニカ校高等部1年・栃倉里名さん

サンタモニカ校の最優秀賞を受賞した、高等部1年の栃倉里名さん。

サンタモニカ校の受賞生徒たち。

サンタモニカ校の受賞生徒たち。

トーランス校最優秀賞「この舞台で演じる私達は」
トーランス校高等部2年・布山華さん

 

「演技とは相手へのリアクションとしてしか成立しないものだ」。俳優のジャック・ルコックが遺したこの言葉を聞いて、わたしはふと考えました。「演技って、誰のためにするものなのだろう?」と。私たちは、日常でも無意識に演技をすることがよくあります。たとえば、心から笑っていなくても、周りに合わせて笑顔を作ったり。今も私は、堂々としているように見せているだけで、実際はとても緊張しています。そこで私は思い付きました。演技は、観客に見せるためだけでなく、新たな自分を見つけるためにもできるのではないでしょうか。


例えば、職業を考えてみましょう。人々は共通して、職業に対するイメージを持っています。警察官は日々人の安全を守り、強い正義感を持っている。電車やバスの運転手は、規則正しく、毎日時間通りに行動できる。医師やエンジニアは賢く、他にない優れた技術を持っている。それぞれに社会の中での役割があると同時に、彼らは、社会が持つ「イメージ像」に応えるように自分を演じている部分もあるのです。これは、コスチューム効果という心理現象で、身に着けている服装のイメージによって自己認識や行動が変わることがあるというものです。一つの仕事を持つ時、それにふさわしい自分を「演じる」ことで、理想の自分を作り上げることができるのです。


ここで皆さんに質問です。「先生って、謙虚であるべきだと思いますか?」この職業に対するイメージは人それぞれだと思います。先生には威厳があるべきか、はたまた生徒のお手本であるべきかと意見はばらつくかもしれません。気になった私は、尊敬する先生にこの質問をしてみました。彼の回答はこうでした。「必要なのは正しい指導であって、先生は自己主張をしてはいけない。生徒は学校の主役だから、先生は謙虚な姿勢であるべき」。そして実際に彼は、自分の考えに則って「謙虚な先生」でい続けています。常に生徒の味方でいてくれる先生は、私を含む多くの生徒に慕われています。彼の考える理想の先生が、彼自身のアイデンティティーを作っていると言えます。


反対に、「人はありのままの姿であるべきだ」という意見を持つ人がいます。たしかに、自分の本当の姿を大切にすることは重要です。それに、自分をだまし続けることで、本当の自分を見失ってしまうこともあります。でも、現代社会において「常にありのままでいる」ことは、果たして可能でしょうか?心理学の用語の中に、「ペルソナ」という言葉があります。パーソナリティーの語源となるこの言葉は、ありのままの自分とは違う、「社会に見せる顔」という意味を持っています。私たちは、無意識に相手や状況によって自分を使い分けています。その全ては、同じ人が持つ別の顔なのです。例えば、あなたは相手によって接し方を変えていませんか?コミュニケーションをする上で、相手に合わせることは協調性を守ることにつながります。私たちのようなバイリンガルの人々は、英語には英語を、日本語には日本語で返事をすることができます。それでも、言語が違えど、そこにいるのは同じ自分なのです。


大切なのは、さまざまな顔を持つ自分を受け入れること。さらに言えば、演技を通して、人はどんな姿にでもなれることに気付いてほしいのです。子どもに戻ったかのように、自分の夢や憧れを想像してみてください。私たちは変わることができるし、演技だってできる。人に着せられた衣装ではなく、自分の理想のドレスで自分のための演技をするのです。今日、この舞台の主役は、私たちです。

 

トーランス校高等部2年・布山華さん

トーランス校の最優秀賞を受賞した、高等部1年の布山華さん。

トーランス校の弁論大会に出場した生徒の集合写真。

トーランス校の弁論大会に出場した生徒の集合写真。

オレンジ校最優秀賞「先入観を超えて見える世界」
オレンジ校高等部2年・柴田せりさん

 

突然ですが、皆さんは虫に遭遇した時、まず何が思い浮かびますか?気持ち悪い、汚い、早く駆除したい、なんていう方がほとんどでしょう。ましてや、昆虫食を食べるなんてもってのほか。私は、特段虫が嫌いなわけではありませんが、ネガティブなイメージな先入観のため、昆虫食には興味があったものの、未知の領域に踏み出すことにとまどいがありました。


しかし、ことの発端は数年前の夏、山形のとあるスーパーの食材コーナーを見て回っていた際に、パックに詰められた数十匹のイナゴの佃煮を見たことでした。出会うまでは異国の食文化だと思い込んでおり、まさかこんな身近にあっただなんて、と驚嘆しました。そんな衝撃的な光景を目にした後、度胸試しに祖父母に買ってもらい、のちに食卓に出されましたが、イナゴのその見た目にとまどいを覚えました。しかし、自分からねだった手前、「見た目が嫌だから食べたくない」なんて言えるわけもなく、まずは一口だけ食べてみることにしました。己のチャレンジ精神を恨み、口の中にイナゴを運んだものの、私の中での抵抗感は強まるばかり。意を決してイナゴを奥歯に挟み込むように入れ、舌に触れないよう噛んだ時、想像していた不快感や青臭い味は一切なく、こんなにもおいしいもの、もっと早くに知っていたらよかった。そしたら、毎年日本に行くたびに食べられていたのかな、とも思いました。正直、とても悔しかったです。


以前の私と同じように、皆さんの中にも昆虫食に抵抗がある人はたくさんいると思います。育った文化や地域により、物事に対し思い込みが生じるのは珍しいことではありません。しかしながら、私は昆虫食だけには限らず、このような過度な先入観に囚われることで損をしてしまうことは、とても残念なことだと思います。実際に自分から先入観という殻を破らない限り、井の中の蛙大海を知らず、ということわざと同じように、狭い視野の中でしか物事を見て、判断することができません。


しかし、先入観とは毎回「悪」だとは限りません。ときには守り札としても働きます。先入観の例として挙げられる偏見なども、経験に基づき生まれるもの。もしも怖い人が教室の外で立っていたら、あの人は危ない人だ、と思うことと同じように、危険を察知してくれる役割があります。ですが、その過去の経験則からくる危機意識が毎回正しいとは限りません。その正しさを確認するためにも先入観を恐れずに新しいことに挑戦・破ることが重要です。古い価値観にとらわれないためには定期的に価値観をアップデートすることが大切なのです。


私は先入観を無くすことにより、昆虫食に対して以前と比べ、より広い視野で魅力や将来性についても想像できるようになりました。昔、牛乳などの食材が苦手とされ、後に馴染みあるものとして変化していったのと同じように、昆虫食も世代を超え、親しまれる日がくるかもしれない。そしていずれ、今はうっとおしいと感じられるような、ハエや蚊などの昆虫も、未来ではご飯、味噌汁、おかず、昆虫の漬物というように、私たちに親しみのある夜ご飯の献立の一品として、変貌を遂げているかもしれません。先入観は昆虫食イコール青臭い、だけには限らず、たくさんの物事に該当します。例を挙げるとすれば、都会の人は冷たい、年配者は頑固、などなど。そんな先入観によって自由な発想を妨げられる、または悔しい思いをするのであれば、今一度その殻、破ってみませんか?


ご清聴ありがとうございました。

 

オレンジ校の最優秀賞を受賞した、高等部2年の柴田せりさん。

オレンジ校の最優秀賞を受賞した、高等部2年の柴田せりさん。

オレンジ校の弁論大会出場者による記念集合写真。

オレンジ校の弁論大会出場者による記念集合写真。

 

各部会からのお知らせ

 

サウスベイ地域部会

「利き酒師と日本酒:ペアリングを楽しむ会 」に参加しての感想文

文:Pasona N A, Inc.・佐々木あみりさん

先日(11月15日(金))に参加した「利き酒師と日本酒:ペアリングを楽しむ会」は、日本酒の魅力を存分に味わえる素晴らしいイベントでした!利き酒師の方からの講義では、日本酒の歴史や製造工程、さらには意外と知らない豆知識まで、まさに“日本酒入門”といえる内容。さらに、日本酒のアメリカでの成長市場についてのお話もあり、ビジネスの視点でも興味深い時間となりました。日本酒の米国への輸入量は毎年増えているようです。

 

講義の後には、いよいよペアリング体験へ。山形産の4種類の日本酒と、九つの小鉢料理(あん肝や牡蠣、湯葉、イカの塩辛など)のマリアージュを堪能しました。それぞれの日本酒が持つ色や香り、味わいを一つ一つ確認しながら料理との相性を探る楽しさは格別!普段はなかなかできない日本酒の飲み比べをじっくり楽しめたのも、このイベントならではでした。


正直、最初は「勉強のため」と思って参加したのですが、気が付けば日本酒のおいしさに夢中に(笑)。たっぷりの日本酒と料理でお腹も心も大満足でした。 そして何より、食事の合間に自然と始まったネットワーキングタイムでは、新しい出会いや会話も生まれ、大変有意義なひとときを過ごせました。このイベントは「楽しむ」と「学ぶ」が絶妙に組み合わさった貴重な体験でした。また来年もぜひ参加したいと思います!

講義の様子。

講義の様子。

ネットワーキングではいろいろな方とお話ができて楽しかったです(一番右が私です)。

ネットワーキングではいろいろな方とお話ができて楽しかったです(一番右が私です)。

テイスティング用に用意いただいた山形県産の4種類の日本酒。

テイスティング用に用意いただいた山形県産の4種類の日本酒。

こちらが小鉢料理。

こちらが小鉢料理。

参加者の皆さんで記念撮影!

参加者の皆さんで記念撮影!

オレンジカウンティ地域部会

「OC Peters Canyon 復元ボランティア」に参加しての感想文

文:PARAMOUNT BED USA Corporation・高橋和也さんの御息女、真結さん

11月9日(土)、「OC Peters Canyon 復元ボランティア」に参加させていただきました。このボランティアは、公園の在来植物を保護するために参加者が苗を植えて繁殖をサポートするという活動で、私は去年もこの活動に参加していました。朝はとても気温が低く寒くて体が凍えていたのですが、苗を植えるためにたくさん体を動かすため、開始30分後には体が温まっていました。作業内容は単純なものでしたが、運動不足な私にとってはとても体力を使うものでした。作業の内容としては、苗を水に浸け、すでに掘ってある穴に苗を入れ、土をかぶせて水をあげるというものでした。穴に苗を入れるところまでは順調に行えました。

 

しかし、土をかぶせるという作業に移ってから小さな問題が。どういうわけか、私が苗を植えた場所の周りには苗にかぶせることができるような土がなく、地面の土を掘ろうとしてもカチカチに固まっており、簡単に掘ることができませんでした。「元々穴の中にあった土はどこへいったのだろうか」と不思議に思いつつ、近くに合った石のように固まっている砂を10分ほど、妹と一緒に一生懸命砕いて作業を進めました。それもまたいい運動になりました。全ての作業が終わると、参加者はボランティア参加証明書をもらいました。私はボランティア活動に参加したことにとても誇らしい気持ちになりました。解散前に、一つずつドーナツを頂きました。体を動かし、全力でボランティア活動を行った後のドーナツはとてもおいしかったです。


このように、私にとっては大変な作業ではありましたが、とても楽しく、有意義な活動でもありました。さまざまな年齢の方々と協力して同じ目標へと向かっていくという楽しさがありました。そして、私は普段自然と触れ合う機会が少ないので、このボランティア活動はとても良い機会となりました。このボランティア活動を企画してくださった方々に感謝いたします。

作業に勤しむ私(右)と妹。

作業に勤しむ私(右)と妹。

参加者全員で記念撮影!

参加者全員で記念撮影!

上手に植えられた植物の苗。

上手に植えられた植物の苗。

参加者の皆さんの作業風景。

参加者の皆さんの作業風景。

作業後のドーナツの味は格別でした。

作業後のドーナツの味は格別でした。

あさひ学園だより

文:あさひ学園事務局

中学部進学説明会を開催

昨年11月、あさひ学園では各校で小学部6年生とその保護者を対象に「中学部進学説明会」を開催しました。この説明会では、中学部での学びの内容や進学に必要な検査や手続きについて詳しく説明し、保護者の皆さまに進学に向けた理解を深めていただきました。本校は、幼稚部から中学部、さらには高等部までの一貫教育をサポートし、各キャンパスで継続的な学びを支えています。学部間のつながりを大切にしながら、子どもたちが知識と経験を積み重ね、未来に向かって羽ばたくための教育を目指しています。


小学部から中学部へ進学する際には、子どもたち自身の学びへの意欲に加え、中学部での学びに対応できる基礎的な学力が求められます。あさひ学園では進学時に日本語力検査を実施し、日本の学校文化や教育経験を取り入れながら、学ぶ楽しさを実感できる環境づくりに努めています。


この説明会を通じて、本校での学びの意義を再確認していただき、中学部への進学が未来に向けた一歩となるよう、多くのご家庭のご理解とご支援をいただけたことと思います。

日本語漢字能力検定・実用数学技能検定を実施

あさひ学園は、在籍児童・生徒および保護者を対象とした日本語漢字能力検定の在外試験会場に指定されており、年に2回、漢字学習の成果を試す機会を提供しています。2級から10級まで受検可能で、令和6年度第2回目となる昨年10月20日には、トーランス校で約70名が挑戦しました。また、同じ家族で2名以上が合格すると、日本漢字能力検定協会から「家族合格表彰状」が授与されるため、親子や兄弟姉妹で励まし合いながら学習に取り組む良いきっかけにもなっています。


さらに、今年度より新たに算数・数学検定(実用数学技能検定)が受検可能となり、初回はトーランス市のリダックホテルで開催されました。小学生から高校生まで幅広い生徒が受検し、真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。算数・数学検定は、海外に居ながら日本の生徒と同じ基準で学力を測定できる試験です。合格することで学習意欲が向上し、また資格として将来の進学や就職にも役立つとされています。


あさひ学園は、今後も学習成果を実感し、自信を育む場として、さまざまな検定の機会を提供してまいります。

日本語漢字能力検定を受ける生徒たち。

日本語漢字能力検定を受ける生徒たち。

算数・数学検定(実用数学技能検定)の会場。

算数・数学検定(実用数学技能検定)の会場。

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新入会企業紹介

山田明宏さん

他州に拠点をお持ちの企業さまから、南カリフォルニアでの採用のご依頼を頂く機会が増えております。同地域での採用サービスを拡充するため、JBAに入会させていただきました。

 

山田明宏さん

Actus Consulting Group, Inc.

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住所:19 West 44th St., Suite 407, New York, NY 10036

TEL:212-575-7840

Web:https://actususa.com/

責任者:山田明宏(Business Development Manager / HR Advisor)

従業員数:20名

他の営業拠点:ニューヨーク本社、シカゴ支店、デトロイト支店、ダラス支店、サンフランシスコ支店

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2002年、まだ9.11から1年も経っておらず、復興に向けて街全体が強く動き出したニューヨーク市で設立。ACTUSの由来は”take ACTion with US”からきており、「アメリカで私たちと共に行動を起こしましょう!」という願いが込められている。各業界、職種に精通したリクルーターがさまざまなバックグラウンドを持った候補者を紹介する人材紹介サービスと、人事の課題を解決する人事関連サービスを提供している。

Julien Takadaさん

先行して北米で事業に取り組まれている先輩企業さまから多くを学び、また私たちスタートアップの視点が役立つことがあれば還元もしたいと思い、参加いたしました。

 

Julien Takadaさん

Commune

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住所:55 E 3rd Ave., San Mateo, CA 94401

TEL:213-929-3260

Web:https://commune.us(サービスサイト)/https://communeinc.com/en(企業サイト)

責任者:Julien Takada(Co-founder and CEO)

従業員数:170名(アメリカは1名)

他の営業拠点:日本本社と米国拠点のみ

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Communeは、「あらゆる組織と人が融け合う未来をつくる」というビジョンの実現に向け取り組むスタートアップ企業。主力事業は「Commune」という法人向けコミュニティソフトウェアの開発提供で、大きく分けると顧客インサイトの取得やLTV向上のための「顧客コミュニティ」と、社員(パートナー含む)教育や離職率改善のための「社内コミュニティ」の二つの活用目的がある。日本本社には170名ほど社員がいるが、北米ではCEOが一人で事業立ち上げの段階。「とにかく行動あるのみ!の姿勢でひたむきに頑張ります!」とのことだ。

久保田勝美さん

JINS US事業の中心を南カリフォルニアと定め、2024年9月に北加より移ってまいりました。現地で活躍されている皆さま方から多くのアドバイスとJINSへのご支持を賜りたく存じます。

 

久保田勝美さん

JINS EYEWEAR US, INC.

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住所:991 Francisco St., Torrance, CA 90502

TEL:415-867-1718

Web:https://us.jins.com/

責任者:久保田勝美(President)

従業員数:60名

他の営業拠点:現在、LAに3店舗、ベイエリアに1店舗

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ジンズは日本発アイウェア製造小売業。「Magnify Life まだ見ぬ、ひかりを」のVisionの下、自社で開発・デザインしたアイウェアを自社店舗を通じて顧客に提供している。2001年日本での1号店オープンより、日本、中国、香港、台湾、米国、フィリピンにて事業展開し、現在は世界で700店舗以上を運営している。米国には15年に進出し、現在LAに3店舗(うちベイエリアに1店舗)がある。「今後はJINSグローバル成長をリードするべく事業再成長を開始し、顧客により良いJINSを届けていきたい」とのこと。

佐々木 勇人さん

米国内でも最大の市場となる南カリフォルニアにおいて、日系企業さまに対して採用支援を通し価値貢献をしたいと思い、入会しました。

 

佐々木 勇人さん

Leverages U.S. Inc.

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住所:2265 116th Ave. NE, Suite 110-H, Bellevue, WA 98004

TEL:509-392-6381

Web:https://us.leveragescareer.com/

責任者:佐々木勇人(President)

従業員数:20名程度

他の営業拠点:なし

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Leverages U.S. Inc.は、IT特化人材サービス「レバテック」など領域特化することで、最適な人材マッチングを実現する人材企業。①日系企業へのバイリンガル人材やローカル人材を紹介する「仕事探し.com」、②日本人海外留学生の新卒採用サポート「帰国GO.com」の二つの事業を提供し、3年連続で早期離職0件を実現している。専門性の高いフィルタリングやマーケティング力を武器に、アメリカ全土でサービスを展開中だ。

春木孝夫さん

当社は「WiFiDASH」「WiFiBOX」というポケットWiFiのレンタルサービスや、「NXTSIM」というSIMカードの販売をしております。会員企業さまとの情報交換や連携を通じ、日米間のビジネスネットワークをさらに強化すると共に、南カリフォルニアの地域社会と日米の経済発展に貢献するため入会いたしました。

 

春木孝夫さん

NXT Square Inc

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住所:409 W. Walnut St., Gardena, CA 90248

TEL:424-408-1885

Web:http://nxt-square.com/

責任者:春木孝夫(CEO)

従業員数:6名

他の営業拠点:なし

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株式会社テレコムスクエアは、海外旅行・出張者向けに日本の空港カウンターを中心に30年以上、ボケットWiFiやSIM/eSIMなどの通信サービスを提供してきた。2024年10月に北米子会社としてNXT Square Inc設立し、北米マーケットへの進出を開始した。最新テクノロジーを活用し、北米市場におけるシェア拡大や、さまざまな商材の調達を行うことで、グループ全体のグローバル展開を進めていく。まずは「WiFiDASH」というポケットWiFiレンタルサービスから開始する。

竹井カヨコさん

2020年にトーランスに開校して以来、駐在のご家族さまから多数の信頼を得ています。海外赴任になり、お子さんの新しい学校生活に不安を持っていらっしゃるご家族にもっと知っていただきたい、お役に立ちたいと思い、入会いたしました。

 

竹井カヨコさん

UTSS, INC

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住所:3142 Pacific Coast Hwy., Suite 201, Torrance, CA 90505

TEL:424-399-6699

Web:UTSS Inc:https://utss.jp//TLC for Kids LA:https://tlcforkidsla.utss.jp/

責任者:竹井カヨコ(代表取締役)

従業員数:7名

他の営業拠点:なし

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UTSS, INC(DBA:TLC for Kids LA)は、トーランスエリアとオンラインにて、バイリンガル環境で育つ子どもの教育サポートを行う学校。言葉と文化の壁を乗り越え、国際社会の中でたくましく自己実現できる優秀な人材を育成することが目標だ。2001年にハワイで開校以来、5000名超のバイリンガルの子どもたちの言語教育に携わってきた。TLCの開発したオリジナルカリキュラムは、子どもの言語発達を刺激し、短期間で確実に高度な言語力の獲得を実現する。「お子さまの言語サポートはバイリンガル教育のプロ集団、TLC for Kidsにお任せください」とのことだ。

1月、2月のイベントカレンダー

1/11(土)

アッパーニューポートベイ自生植物保護活動とピクニック

オレンジカウンティ地域部会

1/17(金)

賀詞交歓会

企画マーケティング部会

2/5(水)

特別経済セミナー 

企画マーケティング部会

2/8(土)

現地校セミナー 

オレンジカウンティ地域部会

2/16(日)

「Genesis Invitational 」ゴルフ観戦ツアー 

ダウンタウン地域部会

2/23(日)

バイリンガルセミナー 

教育文化部会

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