去る3月16日、トーランスのミヤコハイブリッドホテルで、2017年度のJBA総会およびあさひ学園総会を開催した。当日は総会および常任理事会・理事会が行われ、その後、新役員の承認、レセプションが行われた。
総会は各部会の2017年度活動報告から始まった。主な内容は以下の通り。
(1) 広報、(2) 交流、(3) 関係深化、(4) 部会長タスクの4分野でサブコミッティー別に活動。(1) の活動では、World Trade Center Los Angelesによる日系企業プロモーション活動を支援。また、今年で57回目を迎えたJBA Anniversary Receptionを同部会が開催する行事の中でも最大の行事とし、日米における各界との関係強化に尽力。総領事公邸を使用させていただき、政府関連機関や他団体、JBA会員ら約150名を招待した。また、JETRO Los Angelesとの共同で「日系企業実態調査」を実施。各企業のニーズの把握に努めた。
JBA会員向けの各種サービス提供とその内容の充実を目的に活動。17年度は10のJBAビジネスセミナーを開催し、延べ678名の参加者が集まった。18年1月に行った賀詞交歓会には、前年を上回る約500名が参加。また、年3回行う異業種交流会(ミキサー)は、会員・非会員を問わず参加できるイベントとあり、延べ約220名の参加があった。また、これまでモノクロだった「JBAニュース」をカラー化し、視認性や読みやすさを向上させた。
17年度で42回目を迎えたUSEJプログラムでは、アメリカ人教育者8名を日本に派遣。日本に関する理解を深め、アメリカの教育現場で生かしてもらうよう、学校視察やデモ授業、ホームステイなどを体験してもらった。また、日本語や日本文化に関連する活動を行う学校やクラスを対象に資金支援するJEGプログラムも例年通り実施。約2万7000ドルを24校に分配した。また、これらの教育活動資金を集めるチャリティーゴルフトーナメントでは、8万1000ドル集まった。
ダウンタウンエリアのコミュニティーイベントと日系人の歴史イベントを中心に開催。17年度のテーマを「LAをもっと知る、もっと好きになる」とし、「マンザナール慰霊祭バスツアー」や「ハイキング・ゴミ拾いボランティア」「JANM訪問&二世ウィーククロージングイベント参加」などを開催した。その他、「サンタバーバラのワイナリーツアー」「大リーグ観戦」「ゴルフ大会」「マジックキャッスルツアー」などのイベントも行った。
15のイベントを開催。地域融和活動では、「ビーチ・クリーンアップ」や「自然保全の植樹ボランティア」などを実施。また、同部会開催の最大イベントであり、今年で18回目を迎える「トーランス商工会議所(TACC)/ JBAビジネスエクスチェンジ」では、企業ブース出展型のミキサーを開催。61名が参加した。会員サービス活動では、毎年人気の「LA港見学」をはじめ、「ミラマー航空ショー見学」や「ハロウィンピクニック」などを実施した。
11のイベントを開催。中でも最大のイベントである「OC運動会」は、アーバイン高校のグランドを借りて、日本さながらの大運動会を実施した。100名以上のボランティアで運営し、400名以上の参加者が集まった。また、アーバイン学校区の全面協力で行われた「現地校セミナー」は、「現地校からのアドバイス」「現地校教師との懇談会」「生徒と保護者のパネルディスカッション」の3部構成で実施。17年度も盛況となった。
各部会による活動報告が行われた後、17年度の収支見込みを発表。それをもって、17年度JBA総会はつつがなく終了した。
次に18年度のJBA常任理事の選任が行われ、39人全員が賛成多数で承認。続いてあさひ学園総会を開催し、18年度のあさひ学園理事も選任された。あさひ学園は1969年にJBAによって設立された補習校で、17年度はサンタモニカ校、サンゲーブル校、トーランス校、オレンジ校合わせて1420名の生徒と126名の教職員が在籍。同年度は教職員組織変更を行い、副校長制度を確立。また、校長主導で保護者と行う「茶話会」を2回実施し、18年度はさらに学期ごとの計3回実施を目指す。そのほか、あさひ学園創立50周年に向けた記念プロジェクト活動と、それに伴う寄付活動も開始した。
その後、18年度第1回JBA常任理事会およびあさひ学園理事会を開催し、新年度の役員全員が承認された。
一連の会議が終わった後、パティオでレセプションが行われた。2度目の会長就任となる大川JBA新会長が挨拶に立ち、新役員を紹介。今後の抱負を語るとともに、石川前会長をねぎらった。石川前会長はこの春に帰任辞令が下りたことを発表。今後は日本で活躍していくと語った。
次に千葉在ロサンゼルス日本国総領事が挨拶に立ち、教育支援や雇用創出など多大な地域貢献をしてきたJBAの活動に対し謝辞を述べた。
最後に西本JETROロサンゼルス事務所長が挨拶。JBAの歴史に言及し、その功績を称えた。そして大きな声で乾杯を発声。その後は和やかに親睦会が続いた。