開放感たっぷりの野外コンサートを堪能
文・鴨脚光眞オレンジ郡地域部会副部会長
ジャズに合わせて肩をスウィング、赤ら顔で懐かしいナンバーを憚らず口ずさむ聴衆。
7月21日、会場に着いた私たち家族は、広大な敷地とピクニックエリアに折りたたみ椅子を持ち込んだ人々に驚く。それがルールであるかのように、皆がワインを楽しんでいる。
開演の8時が近くなり、日差しは角度が浅く、一層柔らかになる。リゾート地のような開放感の中で、地元のパシフィックシンフォニーの公演が始まった。今回はピアニストを加えたジャズ中心のプログラム。巨大なモニターが、オーケストラの面々やピアニストの華やかな指の動きを映し出して、臨場感を高めてくれる。休憩時間には、音楽とワインに酔った人たちが大きな声で語り合う。
後半はガーシュウィンの曲で一気に盛り上がり、曲目が『ラプソディー・イン・ブルー』になったところで最高潮。アメリカと言えばウッドストックの国、自由な野外コンサートが好きなのだと独り合点。
次回はグッズも揃えて、ピクニックからカリフォルニア気分を楽しもう。