1985年大阪府生まれ。関西大学経済学部を卒業後、大阪大学大学院経済学研究科に入学。2012年同大学院修了と同時に株式会社ブシロードに入社、営業部営業課に配属される。13年11月、Bushiroad USA Inc.に駐在員として赴任。
株式会社ブシロードはTCG(トレーディングカードゲーム)の開発、製作、販売、コンテンツのプロデュースを手掛ける会社です。私は海外勤務の社内公募に応募し、それを機に2013年11月に孫会社であるBushiroad USA Inc.に赴任しました。昔から海外志向が強く外国で働きたかったので、アメリカ駐在は自分を成長させる絶好のチャンスだと思っています。
この現地法人は12年5月にできた新しい会社で、社員もまだ9人。アメリカ人が多いのですが、設立以降ずっと日本人駐在員が指揮を執っているためか、社風は日本的。しかし営業スタイルは日本と全然違います。日本は小さい国ですから一度に複数の都道府県に行ってお客様に会えるうえ、それが年に何度もできます。しかしアメリカは広すぎて、同じお客様に会えても年2回。会えない期間にどう関係を維持するかは日本にいた頃は考えもしなかったことです。ただ、こうして北米全体を頻繁に出張し、たくさんの人と出会う仕事は私にピッタリ。入社以降楽しくないときは一度もありません。
入社のきっかけは、就職活動時期によく見たテレビCMでした。最初は、こんな会社があるんだという程度の印象でしたが、調べてみると「世界一を目指すTCG会社。TCGで人を幸せに」という主旨の会社理念が目に留まり、「普段の暮らしに何かをプラスすることで人をよりハッピーにする」というメッセージに共感して入社しました。
当時は、弊社商品で楽しく遊んでいる人を見て私も充実感を得るという 「受動的な喜び」を感じるだけでした。しかし仕事を覚えるにつれ、「楽しさや喜びをいかに人に提供し伝えるか」という「能動的な喜び」の追求に変わりました。弊社は子会社である新日本プロレスリングのカードゲームを発売しており、私は一時期ずっとプロレスラーと仕事をしていました。彼らは「自分の魅せ方」「人の楽しませ方」を常に研究・工夫する人たちなんです。私はその姿に感化され、今のような能動的な仕事のスタイルになれたのだと思います。
私は10歳の頃、母に「人間って自分で決めたことしかできないの。だからあなたも自分で決めて人生を歩みなさい」と言われました。今でもそれは私の人生の指針です。職場のアメリカ人にも、まずは自分でどうしたいかを決め、それに沿って仕事をするよう伝えています。
社員としての今後の夢は、社命でもある「世界一のTCG会社になる」ことです。しかし前を走っている会社と同じことをしていても追い越せません。全く違う奇想天外のアプローチで攻めていきたいと考えています。個人的な夢は、今後もできるだけ海外に出て人を幸せにする仕事に従事することです。どんな形であれ、社会貢献の一端を担う仕事に就きたいと思っています。
初の海外赴任先がロサンゼルスで良かったです。日系社会が広いだけあって日本語が通じる所が多いですし、何より人が親切!レジで知らない人に気さくに話しかけられたりすると、「あれ、実家の大阪に似てるやん」って思います(笑)。
こちらに来て早や10カ月。駐在期間は2年ほどですから、帰任の辞令が下りるまでにアメリカ国内をできるだけたくさん観光したいと思っています。
=Company Info=
BUSHIROAD USA INC.◎株式会社ブシロードの子会社「BUSHIROAD SOUTH EAST ASIA PTE.LTD.」が出資する子会社。TCG関連のイベントの開催を主に行っている。「BUSHIROAD EUROPE GmbH」を設立。