JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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多田義博さん

Cats USA Pest Control
President
多田義博さん

1960年埼玉県生まれ。青山学院大学文学部在学中に叔父のレストランを手伝いながらコロラド州に滞在。大学卒業後、株式会社キャッツの子会社である株式会社サンビッグ入社。90年、Cats USAに出向。2002年に社長就任した後、04年にMBOを行い独立。

憧れのアメリカの地で 夢を叶え続けていく

21歳の夏 憧れのアメリカへ

大学在学中の1981年と82年に、叔父が経営していたレストランを手伝いながら、コロラド州コロラドスプリングスに2カ月ほど滞在しました。21歳の夏、初めての海外でした。コロラドに到着した夜、空が砂利のような数の星で埋め尽くされていて、ものすごく感動したのを今も覚えています。その叔父からは、僕が子どもの頃、洋楽のドーナッツ盤やLPをたくさんもらって、母と一緒によくビートルズやプレスリーを聴いていたんですよ。それが英語圏での生活への憧れのきっかけになったんでしょうね。

広大なアメリカを見て戻ってくると、日本はなんて狭いんだろうと。いつかアメリカに住んでみたい、同時に、僕を大切にしてくれていた両親から独立して自分の生活を築きたい思いもありましたね。大学卒業後しばらくコロラドに滞在し、帰国後に見た求人雑誌に、害虫制御を専門とする株式会社キャッツが米国進出と謳って、駐在員を募集していたのです。

私が入社したのは同社の100%子会社であり、キャッツの社員教育を担当していた株式会社サンビッグ。ゆくゆくは日本のキャッツの研修システムをアメリカ支社にも導入する予定でした。90年、M&Aが成立し、Cats USAに駐在員として出向。当時ロサンゼルスは日本食ブームの真っ最中で、レストランにおける衛生害虫やネズミの駆除、その予防は必須でしたから、昼は営業、夜は施行と東西奔走の毎日でした。でも30代になって結婚して、アメリカに来て子どももできて幸せがいっぺんに来たんですね。一家の大黒柱なのだから一所懸命、体を張って仕事をしようと、どんなに働いても苦にならなかったです。

具体的に願えば願うほど夢は必ず叶う

副社長を経て、2002年に社長に就任。実はまだ課長くらいだったときに、当時の社長に「多田はこの先どうしたいんだ」と聞かれたときに「会社を背負って立ちたい」と言ったんです。その時点で自分に能力があるかどうかなど考えもしないで、ただ誠心誠意仕事をしていきたいと思って、そういう言葉が出たのですね。04年には親会社が会社更生法を申請し、子会社の整理をすることになり、Cats USAを株式購入しました。

それから丸10年、本当にたくさんの方々に支えてもらいました。アメリカで会社を経営していく上で一番大切にしてきたのは、社員とのコミュニケーションです。「経営者だから」「社長だから」なんて関係なく、人間としての付き合いですよね。色々な長所も短所もある人間同士が、 同じ会社の屋根の下で、8時間以上共にしているわけです。できるだけ楽しく一緒にやっていきたいでしょう?やっぱり社員一人ひとりがやりがいを持って、楽しく仕事ができなければお客様に満足いただけるサービスは提供できませんよね。今、会社を経営する中でも、そうやって目的や志を同じくするスタッフたちが大きな支えになってくれています。

そんな社員にも社員の家族にも幸せになってもらうため、これからも会社を成長させていきたいですね。夢はたくさんあるんです。欲しい車もありますし、家族と友人家族と毎年行っている旅行も続けていきたい。これ(上写真)は私の夢の車、JaguarのXK140。物だけでなく、どんな夢も具体的に願うほど、叶うと信じているんです。一つ一つ夢を叶えながら、これからもずっと仕事を続けていけたらと思っています。

多田義博さん

初めて米国を訪れた81年(中央)。「NYで思い切ってアルマーニのジーンズを買ったときは感動しましたね!」

=Company Info=

Cats USA PestControl◎主要事業は、ペストコントロール(有害生物の制御)、およびターマイトコントロール(シロアリ防除)。一般家庭からアパート、レストラン、オフィス、食品工場、倉庫まで幅広くサービスを提供している。

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