JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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蒲生潔志さん

IACE TRAVEL
Manager, Southern California Region
蒲生潔志さん

1970年、東京都三鷹市生まれ。東京国際大学経済学部卒業後、電機メーカーに就職。2000年IACE TRAVELに転職し渡米。ラスベガス支店勤務を経て、2001年ロサンゼルスで法人営業担当に。2004年オレンジカウンティ支店長、2012年からはサンディエゴ支店長兼任。2014年には南カリフォルニアのエリアマネージャーに就任。

仕事も趣味も全力で 悔いのない人生を

夢を断たれた災難
そしてアメリカへ

蒲生潔志さん
小学校の高学年の頃だと思いますが、「い・け・な・いルージュマジック」を歌う忌野清志郎をテレビで見たんです。「何なんだこの人は!?」と衝撃を受け、それからロックの世界にのめり込んでいきました。大学では軽音楽部に入り、学業はそっちのけでバンド活動に明け暮れる毎日。その頃愛用していたフェンダー・テレキャスターにはたくさんの思い出が詰まっています。身の程知らずにも、卒業後はギターで食っていくつもりでいましたので、就職活動は全くしませんでした。

ところが住んでいた日暮里のアパートが大学の卒業式前日に火事に見舞われ、大切なギターも大量のレコードも全て水浸しに。「神の思し召しでは」と音楽の道はきっぱり諦め、ある電機メーカーに営業マンとして就職しました。そこで5年間働いていたのですが、だんだん刺激が足りなくなり、アメリカに行きたいという思いが膨らんできました。好きなバンドはローリングストーンズ、レッドツェッペリン、 ビートルズとイギリス系なのですが、きっと高校生の頃見た映画『トップガン』からアメリカの雰囲気、風景に憧れていたのだと思います。

2000年6月、IACE TRAVELに入社しラスベガス支店に配属になりました。早朝から深夜まで仕事をして、帰宅後は賑やかなストリップ通りを見下ろすアパートでビールを飲んで音楽を聴く毎日で、刺激を求めていた30歳の独身男性には夢のような時間でした。しかし翌年の9月11日にテロ事件が起き観光客が急減すると、仕事が極端に減ってしまったのです。そして、会社からロサンゼルスに異動し法人営業にあたるよう命ぜられました。夢のような生活はわずか1年で終わりました。

IACEが西海岸で法人営業に本格的に取り組むのは、それが初の試み。週末出勤もたびたびありましたが苦にならなかったのは、信頼してくださるお客様がだんだん増え、やりがいを感じるようになって、この仕事の面白さを覚えたからでしょうね。一般のお客様はとにかく安い航空券を探されますので、その時に大切なのはその方に適した安い航空券をどこよりも早くご案内することです。それに対して法人のお客様にはいつ連絡いただいても対応でき、「蒲生さん、いつものとおりにやっておいて」のひと言で、お客様がイメージしていらっしゃる価格帯で「いつもどおりの航空券」を提供するという信頼関係が大事です。どんな時もお客様は1回の旅行や出張で1枚の航空券しか購入しないところがこの仕事の難しいところでもあり、面白いところなのだと思います。異動を命ぜられた時はラスベガスを離れたくないと思ったのですが、振り返ればロサンゼルス異動は、私の人生にとって良い転機でした。

 

眠っていたギターを
妻のすすめで再開

2004年、34歳の時に結婚。妻を養っていかなくてはと、さらに真剣に仕事に取り組むようになりました。そして14年には南カリフォルニアのエリアマネージャーに就任。法人営業だけでなく、一般顧客にもIACEが提供する格安航空券をもっと知ってもらえるよう、メールマガジンやSNSで情報の配信を行っています。出社後、その日のスペシャル航空券を探すのが日課です。たくさんの反響があって多くの販売につながると、それはうれしいものですよ。

日本からギターを数本持ってきましたが、実は渡米してからずーっとギターはベッドの下で眠ったまま、全く触らなかったんです。でも去年からまた見えるところに出て来ています。突然妻がギターを教えて欲しいと言い出したのです。妻とは音楽の趣味は合いませんが、2本のギターが調和した時はちょっと興奮して、大学生だった頃を思い出します。夫婦共通の趣味は犬ですね。二人とも戌年生まれなので(笑)。家に帰ると、白黒のチワワ3匹と妻が手料理で出迎えてくれてほっとします。

IACEは北米に進出している日系旅行会社の中で唯一、完全24時間営業のサービスを提供し、お客様のニーズに応えてきました。今後もこの強みを生かしたサービスで旅行商品の販売に力を入れていくと同時に、各支店では地域に根付いたサービス、ウェブ予約システムの充実、多言語対応など、あらゆる角度からお客様にIACEの存在をアピールし、海外進出している日系旅行会社の中でのトップの座をゆるぎないものにしたいです。

IACEには、クルーズ専門部署もある。

IACEには、クルーズ専門部署もある。そんなIACEに勤務するにもかかわらず、1年前まで一度もクルーズに参加したことがなかった蒲生さん。「行ってみたら素晴らしかった! 飛行機だとわずか6時間ですが、時速30キロ、7泊8日の横浜―シンガポールの船旅はあっという間に終わりました」 。

=Company Info=

IACE TRAVEL◎1970年設立の旅行会社。ニューヨーク本社を始め、米国内に16店舗を展開。北米予約センターは24時間日本語・英語で受け付けており、在米日系企業のフルサポートを可能にし、さらなる顧客獲得・サービス向上を目指している。

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