JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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竹村 和治さん

Total Computing Solutions of America, Inc.
Director
竹村和治さん

1960年、神奈川県生まれ。高校卒業後に米国留学し、84年にクレイトン大学英米文学科卒業。日本で電子機器メーカー勤務後、89年に再渡米しニューヨークで勤務。92年、IT企業に転職。2006年、 Total Computing Solutions of America, Inc.に移り、現職。

仕事も趣味も楽しみながら チャレンジを継続

高校卒業後に飛び込んだアメリカの大学

竹村和治さん
初めての海外経験は、高校卒業後に進学したアメリカのネブラスカ州。1年間英語を勉強してから行ったものの、いきなり大学に飛び込み、さらにせっかくのアメリカ留学だからと敢えて英米文学を専攻し…と無謀でした(笑)。授業に付いていくのも大変でしたが、冬休みにはアメリカ人学生が帰省する中、何百人も入るような寮にたった2、3人で居残り。しかも外は雪、なんていう状態が1カ月も続き、精神的に随分鍛えられました。とはいえ音楽が好きなので、時にはライブに行ったり友達のバンドに飛び入り参加したりして、アメリカ文化を楽しみつつ無事卒業しました。

卒業後は日本に帰国し電子機器メーカーに就職。輸出営業業務を担当しました。それまでは外国と言うとアメリカしか知りませんでしたが、仕事を通して中南米やアジア各地に出張しさまざまな考え方に出会いました。インドではジョイントベンチャーを立ち上げる仕事も担当し、同じ英語でもアメリカとインドでは、考え方もビジネスの仕方もこんなに違うのだと実感する中で、国際的な感覚が身に付いた気がしています。

 

IT黎明期にアメリカでIT系に転職

89年に翻訳関連会社に転職しニューヨーク勤務になったのですが、残念ながら92年にオフィスを閉じることに。しかし「もう少しアメリカで挑戦したい」と家族とも相談をして、現地採用でIT系の企業に転職しました。その頃は初期のWindowsが出たばかりでインターネットも広まる前。IT系への転職と言っても、新しい技術は好きな方だし、最先端の技術に関わる仕事ならこの先ニーズもあるだろうし、社会的に貢献できるというおおまかな考えでした。とは言え、それからずっとITに関わる仕事に従事してきました。この間のITの変遷は本当に面白いものでしたし、今も面白いトレンドが出てきています。職業柄、常にそれらのトレンドにキャッチアップできるように、毎年CES(Consumer Electronics Show)には欠かさず出掛け、新しい物は自分でも使い、情報をアップデートし続けています。

LAに移ったのは2001年夏。06年にはTotal Computing Solutions of America, Inc.に移り米国の現地責任者に。当社はシステム構築と製品開発を主要事業としており、ここLAの本社に加え5年前にはミシガンにデザインセンターを開設しました。ミシガンで注力しているのは最近注目の自動車自動運転技術のプロジェクトです。TeslaやGoogleが先陣を切っていますが、日系の企業もどんどん自動運転技術に参画しており、切磋琢磨してしのぎを削っています。

こうした事業を通して目指しているのは、社名の通り新しいソリューションを創造していくこと。当社のようなIT系の企業というのは世の中に数多く存在していますが、その中でもユニークな付加価値の高いサービスを提供したいと考えています。何か他人とは違う変わったことをしたいというこの考え方は、今振り返ると自分の人生の考え方と重なるところもあるかもしれませんね。

今後の当社の展開としてはテキサスに目を向ける必要性も感じており、最近は月の半分近くは出張に出ていて、「LAライフ」と胸を張って語れるほどLAライフは充実していませんが(笑)、趣味はギターにロードバイク、ゴルフと犬の散歩です。趣味を楽しめる時は楽しみつつ、仕事も楽しみながらチャレンジを続けていくつもりです。

Total Computing Solutions of America, Inc.◎東京コンピュータサービス出資によるアメリカ現地法人。主な事業は、企業の社内システム構築、IoT関連や車載エレクトロニクス関連などの製品開発。

竹村和治さん

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