JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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冨井 博司さん

QUICK USA, Inc.
President & CEO
冨井博司さん

1974年兵庫県神戸市生まれ。立命館大学卒業後、97年株式会社クイック入社。2002年、横浜営業所立ち上げ。11年、QUICK USA, Inc.のNY Officeにて研修。12年より上海QUICK駐在。株式会社クイック グローバル事業推進部を経て、14年、Quick USA, Inc.のLA Officeへ赴任。

関わった人全てをハッピーに! 働きやすい職場でさらなる成長を

景気に左右された挫折
その後、海外畑へ

冨井 博司さん
大学での就職活動中、「エキサイティング & デンジャラスな会社」と書かれた株式会社クイックのDMを見て、興味が湧いて入社試験を受けてみたのです。面接で「いずれ独立したいんですけど良いですか?」と聞いたら、逆にそれを面白がって採用してくれ、当時タブーだった「独立」の意思を隠して内定をもらっていた大手企業の内定を蹴って、1997年にクイックに入社しました。

入社後は「独立」に近い仕事の繰り返しでした。求人広告営業を担当した後、2002年に横浜営業所を立ち上げ。 5年ほどで社員は6人から36人に、売り上げ10億円弱に成長しました。ところがその後のリーマンショックで事業は大きく縮小せざるを得ませんでした。それまで一緒に頑張ってきた仲間が離れていき、さすがにその時は辞めたいと思いました。ここで同じ事業はやり続けられない…と自ら全ての役職を下り、その後海外部門へ異動。ちょうどその頃ブラジル進出を検討していましたので、11年から研修のためにニューヨークへ赴任しました。

今では笑い話ですが、この時は住まいで随分苦労しました。最初の部屋はシェアルームで、部屋にあった小さなベッドのようなものに寝ていたら、全身にできものが…。ベッドバグでした。後で分かったことですが、私が寝ていたのは以前の住人が飼っていたシェパード犬のベッド。つたない英語で別の部屋を探し始めたのですが、なかなか見つからない。結局1泊は野宿しました。その後もいろいろありましたが、最終的には無事に部屋を見つけました(笑)。

 

理念を共有し
皆が幸せに働ける会社に

研修を終えて戻ると、ブラジルの話は立ち消えて上海オフィスの立て直しの辞令。行ってみると中国人スタッフとの間には仕事に対する考え方にもギャップがあり、会社として理念が全く共有されていませんでした。クイックは「関わった人全てをハッピーに」を理念にしていますが、仕事の仕方も採用・事業戦略も、理念を基準に判断するかどうかで大きく変わってきます。上海では経営理念を毎朝皆で読むところから始めて、少しずつ皆が同じ方向を向いていける状態を作っていき、赴任中に管轄部門の売り上げは倍以上へ成長しました。

LAには14年に立て直しの辞令にて赴任。LAオフィスは今年10周年を迎えるのですが、赴任当初の経営状態はどん底でした。しかし、その後、業界経験者のメンバーや産休から戻ったメンバーが集まり、現在は6名体制へ。昨年には過去最高益を出すことができました。それはビジョンを作ったことも大きかったですし、非常に優秀なメンバーに恵まれたことも大きかったですね。ビジョンがあれば皆が同じ方向を向けますし、新しいことを始めたり、時には息抜きをしたり、皆が主体的に考えられます。それは、ビジョンを持たずに景気に左右された過去の苦い経験から学んだものです。

私は「一緒に働きたいと思われる人になりたい」と思っているのですが、同時に、仕事だけでなくスタッフ、そしてその家族の幸せもちゃんと考える会社であり、月曜日がワクワクする企業でありたい。今は全員が週40時間できちんと仕事を終えられるような取り組みを始めていて、おかげでLAでの私生活も充実してきています。LAに来てから始めたゴルフにワークアウト。体脂肪は14%から6%にまで落ちました。メンバーには鍛え過ぎと言われていますが(笑)。

冨井 博司さん

昨年、大きなオフィスに引越し、社員も6人に成長。「皆がどんどん主体的に新しい提案をしてくれるんですよ!」と冨井さん

=Company Info=

QUICK USA, Inc.◎株式会社クイックのグループ会社で、ロサンゼルス、ニューヨークを拠点に、社会人、留学生の就職・転職をサポートする人材紹介・派遣会社。理念は「関わった人全てがハッピーになれる企業」。

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