JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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石上 洋さん

石上、石上 & 越智公認会計士事務所
代表
石上 洋さん

1979年東京生まれ、埼玉育ち。97年に渡米し、2000年にEl Camino College進学。05年にCalifornia State University, Long Beachを卒業し、同年よりDeloitte Touche Tohmatsu 勤務。10年に、石上、石上 & 越智公認会計士事務所を設立し、代表に就任。

顧客に学び、顧客の側に 立った会計サービスを

数字で世界が見える!
会計の面白さとの出会い

小学校からバスケットボールをしていたのですが、中学の時に漫画『SLAM DUNK』でアメリカにバスケ留学するエピソードを読んで、「僕も行こう!」と決めちゃったんです。中学を出たら留学するつもりでいたのですが、父に反対され大学まで日本で出ろと言うので、高校1年生の時に書き置きをして家を出ました。住む所もないので2年間、住み込みのアルバイトや肉体労働などをして、留学資金の300万を貯め、18歳で渡米。『SLAM DUNK』で読んだ情報以外、アメリカのことは何も知らなかったので留学斡旋所に「アメリカなら場所はどこでもいいです!」と。それでたまたま来たのがトーランスでした。

バスケ留学のはずでしたが、来てみたら公園でプレーしている人ですら自分と桁違いにうまい。バスケでプロになるのは諦めて、お金がなくなったら帰るつもりでしたが、アルバイトもできるし、日本食もあるし、日本の物も手に入って、気候もいいし、日本人が暮らすのには、トーランスは世界でベストな環境でしょう?日本にも帰る所も特になかったですからね。最初は語学学校に通い、その後、短大を経て大学に進学しました。

それが生まれて初めてちゃんと勉強した経験でした(笑)。一般教養で数学の授業を取ったのですが、世の中の物事は、ある程度、数学的に式に表わせると習った時に、それまで何のためだか分からなかった数字や数学の面白さに目覚めたんです。それで会計を専攻しました。

実は父親が日本で税理士事務所をやっているので、それまでは会計なんてと反発していました。でも、せっかくなら同じ道で勝負しても良いかなと。ただ働いているだけだったレストランのアルバイトも、会計を勉強し始めてからは売上や経費の流れが分かり、レストランの仕組みも見えるようになって、毎日の生活と勉強がリンクして、どんどん興味が出てきました。

会計士として働く日々も
毎日学びの連続

大学を卒業後、公認会計士の試験に合格し、Deloitte Touche Tohmatsuで監査業務に従事。仕事はとても面白かったのですが、それまでずっと個人経営の会社でアルバイトをしていたせいか、お客さんと直接顔を合わせるような中小企業と仕事をしたいと思って、2年後に転職。日系の会計事務所を経て、2010年に独立しました。

独立してからは大変なこともありますが、営業で外を回ってお客さんと話す機会が増えたのがすごく楽しいですね。経営者の方と話をしていると「そんな商売の仕方があるんだ」とか「こんな考え方もあるんだ」と勉強することも多い。じゃあ、自分はどうしたいんだろう…と考えるんです。毎日が学校の延長のようで、学びの連続ですね。

こんなことを言っては元も子もありませんが、会計や税務の仕事はルールに則ってするものですから、誰がやっても基本的には一緒だと思うんです。だからそこで自分に何ができるのかと考えたら、例えば日米間の仕事であれば、日本の事務所を紹介して終わり、にするんじゃなくて、お客さんと一緒になって日米間で擦り合わせをするとか、お客さん側に立って仕事をすることだと思うんです。

それと同時に、事務所のスタッフ全員が、それぞれ好きな分野で得意分野があって、皆が一人前以上の力を持っている少数精鋭の事務所を目指していきたいですね。

石上洋さん

バスケやソフトボールを経て、目下、楽しんでいるのは自転車。週に2回はパロスバーデスを自転車で走っている。

=Company Info=

石上、石上 & 越智公認会計士事務所◎2010年設立された会計事務所。企業設立サービスや給料計算業務、中小企業向け会計サービス、会計コンサルティングなどを行う。米国公認会計士、日本の税理士らが所属。

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