JBAはロサンゼルス地域の日本からの進出企業48社により、1960年に発足しました。当時の会員の業種は、商社、銀行、海運会社とメーカーが主体で、正式名称は、「羅府日本貿易懇話会(Japan Traders' Club of Los Angeles)」でした。第二次世界大戦後の日本は、技術革新に裏打ちされた国際競争力の強化により、対米輸出を増やし、高度経済成長を遂げましたが、一方で多くの業界で貿易摩擦が発生しました。70年代のニクソンショック、エネルギー危機を契機に、日本が低成長時代に突入すると、日本企業は米国に活路を見出すべく、南カリフォルニアへの進出ラッシュが70年代後半より始まりました。
JBAの会員数も300社を超え、会員企業の業種が多様化し、地域的にも拡散したことから、JBAは活動内容を大幅に広げ、80年代にかけ、各地域間での会員の融和と、地元政府機関への働きかけが本格化しました。90年代初頭には、会員企業数が700社を突破し、90年代半ばには円高が手伝い、米国での現地生産、不動産投資、企業買収が加速しました。その後は米国経済の長期低迷や日本の平成不況により、在南カリフォルニア日系企業も困難な時期を経験しましたが、JBAは、南カリフォルニアにおける日米ビジネス関係を取り持つ支柱として、さまざまな活動を通して、会員企業と家族、コミュニティを力強くサポートしながら、企業と地域経済と共に歩み続けています。