2018/5/19
去る5月19日、あさひ学園トーランス校にて2018年度U.S. Educators to Japan(USEJ)プログラムのオリエンテーションが開催された。当日は、同プログラムにより日本を訪問するアメリカ人教育関係者ら8人が集合。現地での日程やフライト情報、観光情報、昨年の参加者からのアドバイスなどに、熱心に耳を傾けた。
5月19日、教育文化部会が2018年度の「U.S. Educators to Japan(USEJ)」プログラム・オリエンテーションを開催した。USEJプログラムは1975年に始まったもので、日系企業の駐在員子弟を受け入れているアメリカ現地校への謝意を表すとともに、対日理解を促進することを目的としたプログラム。特にJBA会員の子どもが多く通う学校区のアメリカ人教育関係者の中から、各地域部会員の推薦や面接などを通して参加者を選抜し、彼らを日本に派遣してさまざまな体験をしてもらう。具体的には、日本の学校見学やデモ授業の実施、日本の教師らとの交流など教育関連プログラムのほか、東京、奈良、京都、広島での観光やホームステイなどの文化交流プログラムも実施する。これらを通して、日米の教育システムの違いや日本の文化、歴史への理解を深め、今後のアメリカでの教育現場で生かしてもらうのが狙いだ。
今年の司会は教育文化部会の副部会長、古谷さん。随所で笑いを取りながら、軽妙に会を進めていった。
会の冒頭ではまず、録田教育文化部会長が参加者たちに挨拶をした。「皆さん、まずはおめでとうございます。そして、今日はオリエンテーションに参加いただき、誠にありがとうございます。JBAは日本と南カリフォルニアの相互理解を深める目的で作られた非営利団体です。そして教育文化部会は、地域コミュニティーへの社会貢献や子女の教育に関する支援、日本の理解者の拡大などを目的にさまざまな活動をしています。USEJプログラムは中でも大きなイベントの一つで、1975年の開始以来、550人以上のアメリカ人教育関係者を日本に送ってきました。そして両国の教師、生徒にとって非常に有意義なものであり続けてきました。今回の日本訪問では、皆さんが素晴らしい経験をされるとともに、日本への理解を深めてきていただけることを願っています」。
次に、古谷さんがJBAの地域部会をはじめとする各部会の、USEJプログラムへの協力への謝意を述べた後、今回のUSEJプログラムに参加する8人のアメリカ人教育関係者がそれぞれ自己紹介を行った(下記参照)。そしてその後、古谷さんから同プログラムの日程が簡単に説明された。
次に、日本航空の森永さんがフライト情報および荷物の重量制限など注意事項について解説した後、日本政府観光局のケイさんが携帯電話やWi-Fi、ICカード、電車内でのエチケット、訪れる各観光地の情報、おすすめのレストラン、ショッピング情報などさまざまな役立つトラベルティップスを紹介した。
次に、2017年度のUSEJプログラム参加者たちから、自身が参加して感じたことに加え、お金の下ろし方や、どのような服装が望ましいか、ホームステイ先の家族や学校などにはおみやげを持って行くとコミュニケーションが取りやすい、などの具体的なアドバイスが送られた。今年の参加者からもさまざまな質問がなされ、大いに盛り上がった 。
次に、あさひ学園の専務理事、岩井さんから同校の運営体制や教育方針、授業内容などについての説明がなされた後、父母の会会長の佐川さんからの挨拶が行われた。その後、2グループに分かれてあさひ学園の授業見学が行われた後、今年度のリーダー選出が行われ、リーダーがGina Stutzelさんに決まった。最後に、新旧USEJプログラムの参加メンバーと教育文化部会員をはじめとするJBA関係者らによるランチタイムとなり、各々が情報交換など親交を深める時間を楽しんだ。
Virginia Chang さん (Holly Avenue Elementary School, Arcadia) こんにちは。私は中国系アメリカ人です。現在はアーケディアで3年生を教えていますが、1年生から6年生まで教えたことがあり、教師歴は27年になります。日本に行って自分が言語の意味でも文化的な意味でもノンネイティブになる経験ができるのが今から本当に楽しみです。こんな貴重な経験を与えていただき、本当にありがとうございます。 |
|
Greg Miller さん (John Muir Middle School, Burbank) 私はバーバンクのJohn Muir Middle Schoolで校長の仕事をしています。以前はロシアや南アフリカで教えていたことがあり、その後はロサンゼルス統一学区でアートを教えていました。当校では毎年「Japan Day」を設けています。昨年は1392人の生徒やスタッフが参加する大規模な日本の踊りのイベントを行い、これがギネス記録にも認定されたんです。サポートしてくださったJBAにも非常に感謝しています。 |
|
Carol Alvarado さん (Hickory Elementary School, Torrance) この8年ほど、3年生をメインに教えてきました。実は現職はセカンドキャリアに当たり、以前はマーケティングの仕事をしていました。その後、子どもが生まれてからは専業主婦となり、しばらくしてから新たに教師として再び働くようになりました。トーランスには日本人の生徒が非常に多く、あさひ学園にも私の生徒が何人か通っています。そんなこともあり、今回の日本行きは本当に楽しみです。 |
|
Barbara Marks さん (Anza Elementary School, Torrance) トーランスのAnza Elementary Schoolで校長を務めています。その前は同じくトーランスのHickory Elementary Schoolで教えており、さらにその前は13年間、ロサンゼルス統一学区で教えていました。以前、3カ月ほど留学生として日本にいたことがあるのですが、文化も人々も本当に好きだった日本に帰ることができて、とても興奮しています! 本プログラムには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 |
|
Gina Stutzel さん (Soleado Elementary School, Palos Verdes) 今回は貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございます。この5年間、パロスバーデスのSoleado Elementary Schoolで校長を務めています。当校では英語を学ぶ日本人の生徒が非常に多く、JBAともいろいろとやりとりをさせていただいています。今回は自分にとって新たな旅となりますが、日本の文化に対する理解を深められたらと思います。 |
|
Helen Ford さん (Alderwood Elementary School, Irvine) こんにちは。私は1年生を教えていますが、キンダガーテンで教えていたこともあります。教職は自分にとってセカンドキャリアで、以前は造園の仕事に携わっていました。旅行が大好きで、アメリカ各地やヨーロッパ諸国などに行ったことがありますが、日本は初めてなのでとても楽しみにしています。弟は日本に行ったことがあるのですが、今回の日本行きを心底羨ましがられました(笑)。 |
|
Michelle Hulley さん (Cypress Village Elementary School, Irvine) 教師になって2年、2年生を教えてきました。日本には行ったことがないので、新たな文化を学ぶ機会にとても興奮しています。私の生徒にも日本人がたくさんいるので、今回の経験は間違いなく今後、彼らを教える上でプラスになると思います。日本ではあらゆることを柔軟に吸収し、今後の教師の仕事に生かしていくつもりです。本当にありがとうございます。 |
|
Paige Morris さん (Rancho San Joaquin Middle School, Irvine) アーバイン学校区のRancho San Joaquin Middle Schoolから来ました。今回は本当にありがとうございます。日本行きを心から楽しみにしています。 |