2018/12/12
教育文化部会の4つの大きな活動(USEJ:US Educators to Japan、Japan Enrichment Grant(JEG)、教育文化活動、チャリティーゴルフトーナメント)の一つである、JEG(日本の文化、伝統、言語を取り入れた授業および活動を行う学校を対象とした支援事業)の申し込みが2018年9月末に締め切られ、その後、約2カ月間の選考を経て、29校の申請の中から22校の教育プログラムに絞り込みました。そして、12月12日水曜日、午後5時よりJBA事務所内会議室にて授与式を行いました。
本年度においては、29校、合計6万ドルを超える申請があり、各担当者が5つまたは6つのプログラムを精査。チャリティーゴルフトーナメントにおいて各企業および個人の皆様より寄せられた寄付から約3万ドルの予算を捻出し、授与校を絞り込んでいく作業を行いました。選考に当たっては、日本の文化や歴史、伝統、言語をどのような形で教育に取り込めるか、あるいは教育を窓口にして広められるか、さらには子どもたちを通じてその家庭、コミュニティーにまで影響をもたらすことができるのかといった見地から検討しました。選ばれた22校のプログラムは過年度において既にJEGを受領されたことがある活動から、初めてのものまでさまざまであり、今回9回目を迎えた本プログラムの歴史とさらなる広がりを大きく感じることができました。
授与式ではまず、録田教育文化部会長より挨拶および授与者への祝辞が述べられ、その後、JEG担当部長である私、池田より部会の活動とJEGの説明を行いました。続いて、各受領者より各教育現場における活動の概要、課題、日本文化、日本語教育が置かれる現状等の紹介、情報共有が行われました。南カリフォルニアにおいて日本語、日本文化教育を行う学校の中には、受講生徒数の減少や他言語教育との競争等の課題を抱えるところも少なくありません。そんな中、活動内容をより魅力的なものとするための工夫や情熱など、日々活動されている教育者の皆様のお話を伺うことで、日本語、日本文化教育が直面している問題が理解でき、JEGの活動並びにJBAの存在意義を強く感じました。
授与式後には意見交換および歓談の場も設けられ、より深い情報交換が行われ、各教育者の皆様と部会員ともに大変ためになる催しとなりました。最後に、米国で働いている日本人として、日本語文化教育を行っている教育者の方々の活動に心より感謝を申し上げます。
文:Deloitte Touche Tohmatsu・池田賢重さん