去る3月11日、ダウンタウンLAにあるMiyako Hotel Los Angelesを会場に、日系人リーダーたちを集めたイベント、「JALDレセプション」を開催した。

　日米交流を担う新世代に期待
　「JALD」とは「Japanese American Leadership Delegation」の頭文字を取った略称で、日本語名称は「在米日系人リーダー訪日プログラム」。外務省の主催により、「日米友好と相互理解の促進」「在米日系人の役割拡大」「日系人リーダーのネットワーク構築」を目的に掲げるプログラムで、毎年アメリカ社会で活躍する日系アメリカ人リーダーを全米各地から選出し、日本に派遣し、政府、財界、学術界との交流を促してきた。また、訪日団の引率は米日カウンシルの会長が務めてきた。

　ところが、20回目となるはずだった2020年は、コロナ禍により、既に選出されていた日系人リーダーたちの日本への派遣が延期となった。今回の「JALDレセプション」は、コロナ禍の終息が予測される2023年に改めて10名のリーダーたちを日本に派遣することが決定したことを受け、リーダー、関係者らが再会する懇親会としてJBAが開催したものだ。

　同会は６時30分にジャパンハウス館長の海部優子さんの進行でスタート。また、海部さんの提案により、11年前の同日に発生した東日本大震災の犠牲者を追悼する黙祷が、会場に集まった全員によって行われた。

黙祷に続いて、今回のレセプションを主催したJBAの小林弘典会長が、「JBAとして、このように素晴らしいプログラムのお手伝いができることを心から誇りに思うと共に、これまでの厳しいコロナ禍を乗り越えた後に、今回のような対面式のイベントで皆さんが再会できたことをうれしく思います」と挨拶した。

続いて来賓の武藤顕在ロサンゼルス日本国総領事がスピーチを行い、「日本はポストコロナに向けて進んでいます。今後は米国からの日本への訪問者が再び増えていくはずです。そして、今日ここに集まったリーダーの皆さんは日米交流の次のフェーズを担っている方々として、その活躍に期待しています」と述べた。

また、米日カウンシルCEOのスザンヌ・バサラさんはスピーチで、東日本大震災後に立ち上げられた官民パートナーシップ「TOMODACHIイニシアチブ」についての思い出に触れ、「TOMODACHIイニシアチブに関わったことで、日本と個人的にもまた組織を通じても非常に近しいつながりを実感しています」と語った後、「JALD」もまた日米間の交流促進の大きな役目を担っていることを強調した。

そして、米日カウンシルの創設会長のトーマス・イイノさんは、「JALD」プログラムの発案者である米日カウンシル前CEOの故アイリーン・ヒラノ・イノウエさんの名前を挙げ、「アイリーンのヒューマニティーに！」と乾杯の音頭を取った。その後、10人のリーダーたちの自己紹介に続き、在ロサンゼルス日本国総領事館、米日カウンシル、JBAを代表してレセプションに集まった参加者たちは、夕食を取りながら楽しい歓談のひと時を過ごした。

派遣される10名と在ロサンゼルス日本国総領事館、米日カウンシル、JBAから40名がレセプションに出席。

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