2024/7/1
去る5月18日(土)、あさひ学園トーランス校で「2024年度U.S. Educators to Japan(USEJ)プログラム」のオリエンテーションを開催した。「USEJプログラム」は、多くの日系企業駐在員の子女を受け入れる現地校に謝意を示すとともに、そこで働く教育関係者を日本に招待することで日本文化への理解を促し、教育に生かしてもらうことを目的としたプログラムで、1975年に発足。以来、50年近く実施を続けてきた。本年度もJBA各地域部会の推薦や面接を通して9名の参加者が選ばれ、同日のオリエンテーションに臨んだ。
当日は、会場のあさひ学園トーランス校(South High Schoolの校舎を利用)に9名のUSEJ参加者と昨年の参加者5名、さらに教育文化部会の担当者やその他JBA関係者、日本での日程を説明する旅行代理店IACEのスタッフの方々、日本での旅の楽しみ方を説明する日本政府観光局(JNTO)の方、あさひ学園関係者らが参集。そして、10時になると教育文化部会員、前川さんの司会でオリエンテーションがスタートした。
まずは冒頭で、教育文化部会長の日下部さんが挨拶。「本日は今年の『USEJプログラム』の内容や旅程について説明しますので、しっかり学んでいただければと思います。本プログラムは単なる旅行ではなく、日本を深く理解してもらえる濃密な内容となっています。この旅で日本のファンになってもらえたらうれしいです」と話した。
続いて、今年のUSEJ参加者、昨年の参加者らが順に自己紹介(今年の参加者のコメントは後述)をした後、プログラムの全体像を教育文化部会の石井さんが説明。そして、昨年に続きUSEJのツアーガイドを担当してくださったIACEの桜田さんから、日本での旅程の説明へと移った。東京、富士山、京都、広島などを巡りながら各地で日本の学校を訪れるというプランに、参加者らは一様に旅への期待を高めていた。
その後、日本政府観光局のヨウコ・スコットさんから日本での交通事情や治安、マナー、気候、食事、観光などについてのプレゼンの時間に。説明後、Q&Aの時間が設けられると、参加者らからは「日本で避けるべき失礼な行動は?」など、さまざまな質問が出た。また、それに対してヨウコさんはもちろん、昨年の参加者からも実体験を交えたアドバイスがされるなど、大いに盛り上がった。
その後、参加者らは当日授業が行われていたあさひ学園の教室を複数訪れ、授業の様子を見学。そして、ランチおよび懇親の時間を経て、オリエンテーションは無事に終了した。
(Cadence Park K-8 School)
※今回の参加者グループのリーダー
私は5年生を教える教師です。日本の教育システムのプロセスを学ぶことを楽しみにしています。私は5年生を教える教師です。今回最も楽しみにしているのは、日本の教育システムのプロセスを学ぶと同時に、夏にそこで生徒たちが何をしているのかを見ること、そして学校で教育者の皆さんから学ぶことです。
(Solis Park K-8 School)
Solis Park K-8のキンダガーテンで教えています。日本で文化を学んだ後、それを持ち帰って自分の教室に取り入れることがとても楽しみです。
(Rancho San Joaquin Middle School)
Rancho San Joaquin Middle Schoolで器楽を教えています。教育者の仲間たちと日本の教育システムを視察することにとても興奮しています。また、生徒たちが生徒同士、そして学校のスタッフとどのように交流しているかを見ることも楽しみにしています。
(Rancho Vista Elementary School)
私はRancho Vista Elementary Schoolの校長です。日本文化について深く学べる機会をいただけたことに、とても興奮しています。私たちの学校には多くの日本人の生徒がいるので、彼らがどんな所から来たのか、とても興味があります。
(Seaside Elementary School)
Seaside Elementary Schoolの校長を務めています。私は自分が8年生の時に、同様のプログラムで日本に行ったことがあります。それが今回は教育者として行けることになり、あの思い出を取り戻すことができるのは本当にうれしいです。
(South High School)
私は、ここSouth High Schoolで生物学と解剖学を教えています。正直に言うと、一番の楽しみは食べることです(笑)。私は日系四世ですが、日本語が話せません。だからこそ、自分自身や日本人生徒たちについてもっと学び、文化に触れることがとても楽しみです。
(John Muir Middle School)
John Muir Middle Schoolの副校長です。同プログラムには既に私たちの学校から何人かの教師、スタッフが参加しています。自分もこのプログラムをしっかりと理解して取り組んでいきたいと思っています。ありがとうございます。
(Campbell Hall Episcopal K-12)
私は中学校の日本語教師で、日本語レベル1を教えるのが得意ですが、日本には長いこと行っていません。教師は常に学び続け、定期的に自分自身を振り返り、再び情熱を持つ必要があります。ですから、ここにいられることにとても興奮していますし、感謝しています。
(Verdugo Woodlands Elementary School)
Verdugo Woodlands Elementary Schoolで3年生と4年生に教えています。同校には英語と日本語のイマージョン・プログラムがありますが、私は日本語を話せないので、英語での教育を担当しています。だからこそ、生徒たちがほとんど毎年夏に行く場所を実際に見るられることに興奮しています。