2024/11/1
去る9月7日(土)と8日(日)、ハンティントンビーチのThe Huntington Central Park Sports Complexにて、「第59回 JBAソフトボール大会」を開催した。今年も計23チームが、ハイレベルなチーム同士がしのぎを削る「チャンピオンシップリーグ」と会員企業同士やチーム内の親睦を目的とした「フレンドリーリーグ」に分かれ、週末のソフトボールを存分に楽しんだ。
今年で59回目を迎えた伝統のJBAソフトボール大会だが、今回もできるだけ多くのチームが参加できるよう、「JBA会員企業従業員の配偶者および19歳以上の子女」に加えて「非会員(出場は1試合同時に2名まで)」の参加をOKとした。また、「大会には出場したいが、企業単位でプレーヤーを集められない」という個人の参加希望も、昨年に引き続き受け付けた(個人参加プレーヤーは、受け入れを希望したチームに適宜アサイン)。
プレールールについては、「女性参加チームには自動的に得点を付与」(チャンピオンシップリーグ:女性プレーヤー1名以上が試合開始から終了まで守備、攻撃共に参加した場合、初回に3点を付与、フレンドリーリーグ:女性プレーヤーが試合開始から終了まで守備、攻撃共に参加した場合、女性プレーヤーが1名の場合は3点、2名の場合は4点、3名の場合は5点を初回に付与)のルールを適用し、前回同様、女性プレーヤーの積極的な参加を促した。また、女性プレーヤーはバント可、ストライクカウント優遇などのルールも継続した。さらに昨年に引き続き、全試合で柔らかく衝撃吸収性の高いボールを採用。これにより安全性が高まるほか、長打が減ることで一方的な試合が減ったり、内野の守備がしやすくなったりなどのメリットを享受できた。
さて、そんな今大会に参戦したのは、強豪チームがぶつかり合う「チャンピオンシップリーグ」に12チーム、気楽にソフトボールを楽しめる「フレンドリーリーグ」に11チームの計23チームだ。まず「フレンドリーリーグ」では、2日にわたって全11チームがリーグ戦で4試合ずつ戦い、その勝数を競い合った。そして見事優勝を勝ち取ったのは、昨年2位のMitsubishi Cement。MUFG Bankも同じく全勝と健闘したが、高い攻撃力を見せたMitsubishi Cementが得失点差の面で優位に立ち、念願の初優勝を飾った。
4試合で計69点という強力打線で、見事「フレンドリーリーグ」優勝を勝ち取ったMitsubishi Cement。
JBA最強のチームを決める「チャンピオンシップリーグ」では、まず初日に12チームが4ブロックに分かれて2試合ずつ行い、成績の良かった8チームが2日目の決勝トーナメント「チャンピオンシップマッチ」に進出。また、敗退した4チームもトーナメント戦の「コンソレーションマッチ」に進み、その中での優勝を目指した。
まず、「コンソレーションマッチ」ではITOCHUが決勝でMSIG/J.Moreyを破り、優勝。そしてProLink Accounting、SEEKNET、Deloitte、Honda、NISSIN、Yamaha Motor、Tokio Marine、TOYOTA TSUSHOの8チームによる「チャンピオンシップマッチ」で4強に名乗りを上げたのは、SEEKNET(2022年6位)、Deloitte(22年、23年3位)、Yamaha Motor(22年2位、23年優勝)、Tokio Marine(19年、22年優勝)と、いずれも実績のある強豪チームだ。そんな中で決勝戦に進んだのは、Deloitteを9対3で退けたSEEKNETと、Tokio Marineとの試合で10対10の同点ながら「同点の場合、より多くのビッグイニングを作ったチームの勝利」という基準の下、3回に4点を取って判定勝利となったYamaha Motor。
そして、2年連続優勝を目論むYamaha Motorと初優勝を狙うSEEKNETの1戦は、決勝戦の名に恥じない名試合に。どちらも女性プレーヤーを擁し3対3で始まった試合は、まず1回裏、SEEKNETがいきなり4点を奪う展開に。さらに4回に2点、6回にも1点と加点するが、Yamaha Motorも3回2点、4回1点、5回2点、6回2点と着実に得点を重ね、7回(最終回)の時点で10対10と決着が付かず。延長線に突入するも、8回、9回は互いに堅い守備もあって無得点。そして迎えた10回表、まずはYamaha Motorが1点をもぎ取り、優勝への糸をたぐり寄せた…と思ったが、その裏にSEEKNETがしぶとく同点に追いつき、最後はサヨナラのタイムリーヒットが出て12対11で勝利!見事初優勝を果たした。
今大会、何度も接戦を制してきたYamaha Motor。決勝戦でもSEEKNETをあと一歩のところまで追い詰めた。
若い選手たちの勢いが目立ったSEEKNETは、決勝戦でも走攻守バランスの取れたプレーを見せてくれた。
サヨナラ勝ちを決め、歓喜の輪を作るSEEKNETの選手たち。優勝おめでとうございます!
全試合が終わると表彰式となり、まずは今大会の企画・運営を行った企画マーケティング部会のソフトボール班班長・佐々木さんから、参加者へのねぎらいの言葉がかけられた。その後、田中企画マーケティング部会長から各賞が授与された後、大会は無事に終了した。今回も女性プレーヤー優遇ルールや安全性の高い柔らかいボールの使用など、参加の障壁を低くした「JBAソフトボール大会」。来年は第60回という節目の開催となることもあり、ぜひ、より多くの皆さんに参加をご検討いただければと思う。
※全試合の結果は コチラ より!
Asahi Beer U.S.A., Inc.
Crystal Geyser Water Company
Kirin Brewery of America
METRO SIGNS, INC.
Morinaga Nutritional Foods, Inc.
Sapporo U.S.A., Inc.
The Oyatsu Company, Ltd.
Yamaha Motor Corporation, U.S.A.
Yamato Transport