2023/10/1
去る9月9日(土)と10日(日)の週末、ハンティントンビーチにあるThe Huntington Central Park Sports Complexにて「第58回 JBAソフトボール大会」を開催した。今年は優勝旗争いに加え、親睦を目的とした「フレンドリーリーグ」が新たに設けられ、ソフトボール初心者も和気あいあいと楽しめる大会となった。
JBA設立の3年後の1964年にスタートした伝統ある本大会は、コロナ禍中の中止を経て、昨年3年ぶりに本格開催が復活した。今年も計22チームが2日間にわたって熱戦を繰り広げた。できるだけ多くのチームが参加できるよう、今年も「会員の配偶者および19歳以上の子女」「非会員(出場は1試合同時に2名まで)」の参加資格ルールを継続した。また、今年からは会員の個人参加も受け付けた。これは企画マーケティング部会のスポーツ班が個人参加プレーヤーを集めてチームを編成するという試みで、今回は4名がこの形で参加されたため、各企業チームに加わっていただき、それぞれのチームでご活躍いただいた。大会には出場したいが企業単位でプレーヤーを集められないという方はぜひ、来年の利用を検討してみては。
さらに今年の新企画として、例年通り優勝旗を争う競技目的の「チャンピオンシップリーグ」に加え、ソフトボールをレクリエーションとして楽しむ親睦目的の「フレンドリーリーグ」が新設された。フレンドリーリーグは初年度にもかかわらず計10チームが参加(チャンピオンシップリーグは12チーム参加)する盛況ぶりだった。なお、プレールールはこれまで通り女性選手はバント可、ストライクカウント優遇、「女性参加チームに3点を優遇」(試合開始から終了まで女性プレーヤーが守備、攻撃共に参加した場合、人数によらず3点を加点)を継続した。そのほか、「怪我防止」の観点から昨年は予選に限って使用していた柔らかめのボールを、今年は全試合で採用。これにより安全性がさらに高まったのはもちろん、例年に比べて長打やホームランがぐっと減ったほか、内野の守備がしやすくなった。さらに、チャンピオンシップリーグとフレンドリーリーグに分けたことも手伝って、10点差以上の一方的な試合の発生率が下がり、全体的に手に汗握る接戦が増えた。
12チームが参加したチャンピオンシップリーグは、まず初日、3チームずつの4ブロックに分かれて予選を行った。各ブロックの上位2チームが2日目のチャンピオンシップマッチ(トーナメント)に進出、各ブロックの3位のチームもコンソレーションマッチに進み、試合を行った。チャンピオンシップマッチに進出したベスト8のチームは、Deloitte、JTB、MSIG/J.Morey、Nissin International Transport、seeknet、TEAM-G、Tokio Marine、Yamaha Motor。なお、コンソレーションマッチの上位2チームは、Toyota Tsusho(昨年5位)とSMBC/Manu.Bankだった。
10チームが参加したフレンドリーリーグでは、2日間にわたり全チームが各ブロックに分かれリーグ戦4試合をプレーした。フレンドリーとはいえ、昨年大会の上位8位から3チーム、さらにコンソレーションマッチ2位のチームも参戦し、プレーレベルがチャンピオンシップリーグと遜色ないチームも多かった。そして、親睦が目的とはいえ、やはり「勝ちたい!」という情熱は変わらず、皆さん全力プレー!しかし同時に、笑いや歓声が絶えず終始リラックスしたムードで、週末のレクリエーションとして気楽に参加するにはうってつけの雰囲気だった。フレンドリーリーグの順位は勝率と得失点差で決定され、栄えある初回の優勝は、全戦勝利した Japaese Consulate & JETROチーム、2位はMitsubishi Cement(昨年7位)だった。
フライが飛んできた!さあ、取れるか!?
さて、最終日のチャンピオンシップリーグも順調に緊迫した接戦で試合が進み、決勝には有志会員が集まって作った混成チームTEAM-Gと昨年準優勝で上位常連のYamaha Motorが駒を進めた。なお、準決勝の1試合は2連覇中の王者Tokio MarineとYamaha Motorという昨年の決勝と同じ顔合わせだったが、9対6という接戦の末、 Yamaha Motorが Tokio Marineの3連覇の夢を打ち砕き、昨年決勝の雪辱を果たした。また、準決勝のもう1試合では、企業混成チームのTEAM-Gが、こちらも上位常連で昨年3位のDeloitteを5対4の僅差で破るという快挙を成し遂げた。
そして迎えた決勝。Yamaha Motorは、準決勝で既に昨年王者を破り、今年は何としてでも優勝旗を持ち帰るべく気合十分。一方、TEAM-Gも「ここまで来たら優勝!」と勢いに乗る。果たして結果は、7対4でYamaha Motorが勝利し、見事優勝した。両チームとも女性参加の3点が加算されており、実質的には4対1。Yamaha Motorピッチャーの巧みな投球が冴えわたった守備戦だった。ちなみに、昨年優勝のTokio Marineと同3位のDeloitteが戦った3位決定戦は、延長の末17対9でDeloitteが勝利した。
企業混成チームTEAM-Gは、決勝戦でも強豪のYamaha Motorに食らいつき、善戦を演じた。
昨年3位のDeloitteも、最後まで好ゲームを見せてくれた。
3位決定戦、力の限りのフルスイングで長打を狙うTokio Marineのバッター
今年は試合球の変更に伴い、打球の飛距離が落ちたため、パワーでホームランを量産して力でねじ伏せるゲームが減少。代わりに、チャンスで確実にヒットを打て、巧みなピッチングと固い守備を持つチームが勝利できるようになった。そんな中、女性プレーヤーが参加することで得られる3点は従来以上に重要になったとも言えるだろう。さて、初心者や女性プレーヤーも活躍が期待できるようになった JBAソフトボール大会、来年はあなたも企業や会員同士で集って参加してみては?
Asahi Beer U.S.A., Inc.
Bourbon Foods USA Corporation
ITO EN (North America) Inc.
Kirin Brewery of America LLC
METRO SIGNS, INC.
Nissin Foods (U.S.A.) Co., Inc.
Sapporo U.S.A., Inc.
Taisho Pharmaceutical California, Inc.
Yakult U.S.A. Inc.
Yamato Transport U.S.A., Inc.