2019/2/27
去る2月27日、ハリウッドにあるジャパン・ハウス ロサンゼルスのサロンにて、「The JBA 58th Anniversary Reception」を開催した。当日は総領事やJBA会長、トーランス市長などの要人に加え、多くのJBA会員企業メンバーが出席。総勢119名が集まる、非常に華やかな会となった。
※JBA役員の役職は、2019年3月13日現在のもの。
毎年、JBAの創立を記念して行っている本イベント。ここ数年は在ロサンゼルス日本国総領事公邸を会場に使用していたが、今年は趣を変え、ジャパン・ハウス ロサンゼルスのサロンで開催した。午後6時半、司会を務める三菱UFJ銀行ロスアンゼルス支店長の中城英喜JBA副会長・商工部会長による開会の挨拶で会は始まった。
まず挨拶をしたのが、大川智JBA会長。「JBAは南カリフォルニアと日本人コミュニティーの相互理解を深め、同地の多くの分野におけるビジネス、人の交流を促進することに強くコミットしています。地域社会の支援と協力なしに我々が繁栄することは不可能であり、今後、関係をさらに深めていくことが重要だと考えます」と話した。また、「WTCLA(世界貿易センター機構ロサンゼルス)のレポートによると、日系企業は当地で約8万5000もの直接雇用を生み出しており、これは我々と地域社会にとってWin-Winの関係と言えるでしょう。ちなみに、私が勤める住友商事のフィロソフィーに"自利利他公私"という言葉があります。これは『自分一人が儲けてもしょうがなく、皆で利益を分かち合うことが大事』という意味であり、この考えを互いが持ってこそ、はじめて本当のWin-Winが成立すると思っています」と語り、挨拶を終えた。
続いて登壇したのは、千葉明在ロサンゼルス日本国総領事。「58年前、JBAは48社の企業によってスタートしましたが、今では約500もの会員企業から成る大きな組織へと成長しました。そしてその間に日本の企業は南カリフォルニアにおいて雇用主として、また善良な市民として、大きな役割を果たしてきました。日本の航空会社は60年前、LAXからアジアへの初めての旅客便を運行しました。また、日本の企業はジョイントリサーチ、バイオテック、医薬品などさまざまな分野においてアメリカの企業とも協力し合いながら、当地における経済を活性化させてきたのです」と、日本企業の長年における活躍を強調した。
次に、Chief Executive Officer of Los Angeles Countyのサチ・ハマイさんが挨拶。「JBAの58年の成功は、ロサンゼルス郡にとっても大きな成功です。日系企業は当地において本当に重要な役割を果たしていますし、JBAは学校への教育支援サービス提供、ビーチ清掃、二世ウィーク支援、LAマラソンボランティアなど、地域社会においてさまざまな活動に関わられています。本当にありがとうございます。また、JBAは毎年カリフォルニア州との関係強化を目的にサクラメントを訪問されていますが、ぜひ、今後は我々とも強いパートナーシップを結び、当地域のさまざまな問題について話し合っていけたらと思います」と話した。
続いて、パトリック・ヒューレイ・トーランス市長が登壇。トーランスには250以上の日系企業の本社があり、多くの日本人、さらにはアジア人が住んでいることを挙げ、同地はこの多様性を心から楽しんでいると話した。また、「昨年(2018年)の10月、トーランス市と千葉県柏市との姉妹都市関係45周年を祝うため、日本を訪れました。我々は互いの学校の生徒たちを送り合い、関係を深めてきましたが、本当に素晴らしい取り組みだと思っています」と、日本との関係の強さを強調した。
次に、Board Chair of Los Angeles Area Chamber of Commerceのジェリー・ニューマンさんが挨拶。「Los Angeles Area Chamber of Commerce(ロサンゼルス商工会議所)は今年で設立131周年を迎えましたが、中でもJBAとの関係は非常に特別なもの」と話し、「JBAとの関係を強化していくことはBoard Chairとしての私の重要な任務であり、共により良いロサンゼルス、南カリフォルニア、そしてアメリカを創造していきたいです」と両団体のますますの関係強化を呼びかけた。
最後に登壇したのは、President & CEO of the Hollywood Chamber of Commerceのラナ・ガドバンさん。「Hollywood Chamber of Commerce(ハリウッド商工会議所)は100年近くの間、ハリウッドをより良い場所にすべく、多くの地元団体と協力してきました。私はまだ2カ月前に現職に就いたばかりですが、これからJBAをはじめとする団体やビジネスコミュニティーと緊密な関係を維持し、共に働いていきたいです」と語った。
次に、ジャパン・ハウスの海部優子館長が、同館に関する紹介をした。同館が外務省の事業として作られた施設であり、日本のアートやデザイン、テクノロジー等の紹介を通してアメリカにおける日本への理解を深める目的があることを話した。また、当日の食事を用意した同館の日本食レストラン「隠庵」の小野寺盛浩シェフから食事に関しての説明も行われた。
海部館長、小野寺シェフの話が終わると、総領事や会長、挨拶を行った主賓らが壇上に立ち、法被を着用して鏡開きを行った。そして、会場に日本酒が配られると米日カウンシルの役員トム・イイノさんがマイクを取り、「このユニークで特別な時間と、今後長年にわたるJBAのますますの発展に、乾杯!」と、乾杯の音頭を取った。
その後は歓談の時間に。参加者らはにぎり寿司や和牛のステーキ等に舌鼓を打ちながら、思い思いに親睦を深め合った。
大川智JBA会長 |
千葉明在ロサンゼルス日本国総領事 |
Chief Executive Officer of Los Angeles Countyのサチ・ハマイさん |
パトリック・ヒューレイ・トーランス市長 |
Board Chair of Los Angeles Area Chamber of Commerceの ジェリー・ニューマンさん |
President & CEO of the Hollywood Chamber of Commerceの ラナ・ガドバンさん |
ジャパン・ハウス ロサンゼルスの魅力を 説明した、同館の海部優子館長。 |
軽妙な司会で会場を盛り上げた、 中城英喜JBA副会長・商工部会長。 |
会場に華やかさを添えた2018 Nisei Week Queen & Courtの皆さん。
ジャパン・ハウスの本格日本食レストラン「隠庵」による、豪華な食事も好評を博した。
日米両国のコミュニティーから集まった参加者たちは、大いに歓談を楽しんだ。