JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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2019/11/1

企画マーケティング部会「第56回 JBAソフトボール大会」報告

去る9月7日と8日、14日と15日の2週末、ハンティントンビーチのCentral Park Sports Complexで、「第56回JBAソフトボール大会」を開催した。昨年からの女性参加を促すルールや、敗退したチームも試合を続けられるコンソレーションマッチ導入で、大いに盛り上がった同大会をレポートする。

 

昨年導入の新ルール継続
事故防止目的の工夫も

今年で実に56回目を迎えたJBAソフトボール大会。毎年、JBA会員企業チームの間で熱戦が繰り広げられる秋の恒例行事となっており、今年は26チームが参加した。昨年は、新たに2つのルールが導入されたが、今年もこれを踏襲。1つは、女性プレイヤーが守備、攻撃共に試合にフル出場した場合、総得点に3点が加点されるというもの(※女性プレイヤーが何人増えても加点は3点まで)。そして、もう1つはコンソレーションマッチ。これはベスト16までに敗退したチーム同士でトーナメント戦を行い、優勝を争うというもので、敗退チームも長く大会を楽しめるように、という配慮から作られたルールだ。さらに、今年からは事故の防止や軽減を目的に、柔らかめの球を使用するという、安全面へのさらなる配慮も加わった。ちなみに、コンソレーションマッチでは、さらに柔らかい球が使用された。

 

強豪揃いのベスト8
次々にドラマが誕生

初日と2日目には8ブロックでの総当たり戦を行い、各ブロックの上位2チーム、計16チームが3日目からのトーナメント(チャンピオンマッチ)に進出した。また、敗退した10チームもコンソレーションマッチへと駒を進めた。

そして3日目、ベスト8は次のように決まった。まず、昨年の優勝チームであるHotta Liesenberg。さらに同準優勝チームErnst & Young、同3位のShimadzu、同5位のTokio Marine、同6位のYamaha Motor(昨年まではAとBに分かれての参加。今年は合同チーム)、8位のKonoikeという昨年の上位入賞チームに加え、 Deloitte、AB Auto Townという面々だ。そして、コンソレーションマッチ1回戦では、JFE Shoji、Yamaha Corp.、Itochu Int’l / ICREST、EOS、そして不戦勝で3JとEpson Americaが残った。

同日に行われたチャンピオンシップマッチのベスト8、4試合の模様は、まず昨年の優勝チームであるHotta LiesenbergとAB Auto Townから。試合は1回表でHotta Liesenbergが5点を取った後にAB Auto Townが4点に女性ボーナスポイントも入れて7点という滑り出し。しかし、AB Auto Townは2回裏で女性プレイヤーが退場し、ボーナスポイントが消滅(マイナス3点)。4回表でHotta Liesenbergが7点を奪うと流れが一気に変わり、30対9とHotta Liesenbergが大差で勝利を収めた。

続いてShimadzu対Konoike。Konoikeも女性プレイヤー参加でプラス3点という有利な状況で試合が始まった。毎回1点~3点を互いに重ねたが、最後はShimadzuの10点に対してKonoikeが13点で勝ち進んだ。本来であれば同点延長戦にもつれ込んだ展開だが、Konoikeが女性参加ルールを生かした形となった。

Deloitte対Yamaha Motorでは、Deloitteが3回表までに12点取ったのに対し、Yamaha Motorが2点と大差が付いていた。しかし、3回裏でYamaha Motorが6点、さらに4回表でDeloitte0点に対し、裏で7点とYamaha Motorが怒涛の勢いで追いつき追い越した。しかし、6回表でDeloitteが6点を獲得するなど、逆転に次ぐ逆転のドラマの末に18対16の小差でDeloitteが勝ち進んだ。

そして強豪同士のTokio Marine対Ernst & Young。5回までにTokio Marineが18点と大量得点したのに対し、Ernst & Youngは7点と10点以上の大差。ところが6回と7回でTokio Marineの0点に対し、Ernst & Youngは6回裏で3点、7回裏でも得点を重ね逆転劇も期待されたが、惜しくも4点で力尽き、18対14でTokio Marineが勝利した。

こうして、最終日のチャンピオンマッチに駒を進めたのは、Hotta Liesenberg、Konoike、Deloitte、Tokio Marineとなった。過去5年の同大会でのベスト4入りの回数はHotta Liesenbergが2回、Koinoike1回、Deloitte2回、Tokio Marine1回と熱い勝負が期待できる流れとなった。

 

企画マーケティング部会・ソフトボール班
2週末にわたり、早朝から会場で準備と運営に当たった企画
マーケティング部会ソフトボール班の面々。

Mitsubishi Electricチーム
女性プレイヤーのフル出場で3点加点ルールを有利に生かし
たKonoikeが、Shimadzuを13対10で下した。

Konoike-Pacificチーム
5回までに18点を入れたTokio MarineをErnst&Young
が猛烈に追い上げたが、Tokio Marineが準決勝へ。

Yamaha Motor-Bチーム
AB Auto Townが快調な打撃を見せたが、昨年の優勝チーム
Hotta Liesenbergが追い上げた末に大差で勝利。

Shimadzuチーム
DeloitteとYamaha Motorの対戦。逆転に次ぐ逆転の末に
18対16の小差でDeloitteが勝ち進んだ。

Nippon ExpressとErnst & Youngの準決勝
毎回確実に点を重ねたHotta LiesenbergがKonoikeに
勝って決勝へと進んだ。

Nippon ExpressとErnst & Youngの準決勝
4回までは同点だったTokio Marine 対Deloitte 戦だが、
5回以降に大量得点を入れたTokio Marineが決勝へ。

Nippon ExpressとErnst & Youngの準決勝
3位決定戦ではKonoikeがDeloitteに1点差で勝利。
最後まで目が離せない接戦が繰り広げられた。

Nippon ExpressとErnst & Youngの準決勝
決勝戦では後半戦に打撃が爆発したTokio Marineが
Hotta Liesenbergを負かし、5年ぶり2度目の王者の座に。

 

昨年の優勝チームから
その座を奪取したのは?

最終日、9月15日の朝、ハンティントンビーチの頭上には曇り空が広がっていた。次第に雲の晴れ間が見えてきた頃、準決勝がスタートした。準決勝の組み合わせは、Konoike対Hotta LiesenbergとDeloitte対Tokio Marine。

まずKonoike対Hotta Liesenberg戦では、1回表でKonoikeが4点を先取、その裏でHotta Liesenbergが2点。2回以降はKonoikeがなかなかホームに帰ることができずにいた一方、Hotta Liesenbergが毎回確実にホームベースを踏み、最終的にはHotta Liesenbergが12点対6で勝ち上がった。

Tokio Marine対Deloitte戦では、4回までは4対4の同点で、いずれも譲らぬ睨み合いが続いたが、5回表でTokio Marineが大量得点7点を入れると、そのまま流れに乗る形で、12対6でTokio Marineが決勝戦に残った。

3位決定戦はKoinoike対Deloitte。1回表でKonoikeが1点取ると、その裏でDeloitteが5点、2回表でKonoikeが1点を取った後は2対5で4回まで点が入らずという状況だったが、5回表でKonoikeが7点を奪取。Deloitteもペースを上げて追い込んだものの、13対12でKonoikeが辛くも勝ち残った。後半戦はどちらが勝者になっても不思議がない、見応えのある白熱した展開となった。

そして遂に、2019年の勝者を決めるHotta Liesenberg対Tokio Marineの決勝戦。5回まで5対5と接戦を繰り広げていたが、6回の表でHotta Liesenbergが4点を入れて一気に差を付けると、その裏でTokio Marineの打撃が炸裂、8点を返すという逆転劇を見せた。こうして、昨年の優勝チーム、Hotta Liesenbergのチャンピオンの座は、14対9でTokio Marineに引き継がれた。同チームは2014年以来5年ぶり2度目の優勝。

ここで、気になるコンソレーションマッチの行方を見てみよう。決勝戦はYamaha Corp.とEpson Americaの対戦となった。共に女性プレイヤー参加の3点加点された状態でのスタート。2回まではEpson Americaが7対6とわずかながらリードしていたが、その裏で7点を取られると、後は終始Yamaha Corp.ペースで試合が運び、30対14でYamaha Corp.がコンソレーションマッチを制した。同チームは昨年からの連覇となった。

大会終了後には表彰式を実施。企画マーケティング部の水野部会長が優勝チームにトロフィーや優勝旗を授与し、選手たちを労った。日本人アメリカ人問わず家族の温かい応援もあり、参加したプレイヤーのみならず、社員の家族にとっても楽しみなイベントだということが伝わってきた。このことが、ソフトボール大会が長年続いている理由の1つとも言えるだろう。

トーナメント上位8チーム

優勝 Hotta Liesenberg Saito

優勝 Tokio Marine

準優勝 Ernst & Young

準優勝 Hotta Liesenberg

3位  Shimadzu

3位 Konoike

4位 Nippon Express

4位 Deloitte

5位 Tokio Marine

5位 Ernst & Younge

6位  Yamaha Motor-B

6位 AB Auto Town

7位 Mitsubishi Electric

7位 Shimadzu

8位 Konoike-Pacific

8位 Yamaha Motor


コンソレーションマッチ1位 Yamaha Corporation

コンソレーションマッチ1位
Yamaha Corp.

コンソレーションマッチ2位 JTB

コンソレーションマッチ2位
Epson America

 


企画マーケティング部会・ソフトボール班
優勝旗はTokio Marineチームへ。

 


ソフトボール協賛企業(アルファベット順)

Asahi Beer U.S.A., inc.
Bourbon Foods USA Corporation
ITO EN (North America) Inc.
Kirin Brewery Company, Limited
METRO SIGNS, INC.
Morinaga Nutritional Foods, Inc.
Nissin Foods (USA) Co., Inc.
Sapporo U.S.A., Inc.
Taisho Pharmaceutical California, Inc.
Yakult U.S.A. Inc.

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