2017/2/23
去る2月23日、在ロサンゼルス日本国総領事公邸で、The JBA 56th Anniversary Reception(JBA創立56周年記念祝賀会)を開催した。トーランス市長のパトリック・ヒューレイ氏やWorld Trade Center Los Angelesプレジデントのスティーブン・チャン氏ら各界の要人が出席するなど、JBA56周年を祝うにふさわしい華やかな会となった。
毎年、JBAが良好な関係を維持する政府機関および政治・経済団体等を招いてJBAの活動を周知すると共に、JBA会員企業に良い交流の場を提供する、という趣旨で行っている本レセプション。受付開始の5時30分を過ぎると、来賓およびJBA会員企業からの参加者が次々と来場し、さっそくあちらこちらで談笑の輪ができ始めた。
午後6時になると、司会を務める商工部会の佐野吉弘さんが開会の挨拶を行った。そしてまず壇上に上がったのは、千葉明在ロサンゼルス日本国総領事。「日本は南カリフォルニアにて8万人もの直接雇用と18万1000人もの間接雇用を生み出している。このことを皆さんにもぜひ、周りの方々に広めていただきたい」と、日系企業の同地での存在感をアピールした。
続いて、大川智JBA会長が登壇。「トランプ新大統領にももっと日系企業の南カリフォルニア経済での貢献を知ってもらわないと」と強調した上で、「JBAはこれからもますます地域コミュニティーとの関係を強化し、南カリフォルニアの成長と繁栄に貢献していきたい」と話した。
大川会長のスピーチ後には、JBAの歴史に加えて最近の主な活動を紹介するビデオを来場者に向けて上映した。そして、それに続いてトーランス市長のパトリック・ヒューレイ氏がスピーチ。「新たな大統領が誕生したことで我々が抱える課題は多いが、カリフォルニアはアメリカの他のどの州とも違う。JBA、そして日系社会とカリフォルニアが築いてきた深く強い友情とつながりがあれば、この困難は必ず一緒に乗り越えられる」と話した。
続いて、はるばるサクラメントからの出席となったカリフォルニア運輸局(DMV)のチーフ・デピュティー・ディレクター、ビル・デイビッドソン氏も登壇。今年もこれまで以上に、JBAとのより強固な関係を築いていきたい旨を述べた。
World Trade Center Los Angelesのプレジデント、スティーブン・チャン氏も続いてスピーチ。日系企業が南カリフォルニアでいかに雇用を生み出しているか、ロサンゼルスと日本の間における貿易額がいかに巨額であるかなどを具体的な数字で見せながら、「アメリカは保護貿易主義に傾きつつあるが、諸外国との貿易こそがアメリカの成長に重要なものであり、ロサンゼルスはこれからもその良い例となるべく進んでいかなければならない」と力強く話した。
そして、大川JBA会長および来賓一同が前に出て、毎年恒例の鏡開きを行った。続いて、米日カウンシル役員トム・イイノ氏が登壇し、「今年はこれまで以上に、アメリカのビジネスにおける日本の貢献を周知していかねばならない」と述べた後、「JBAの強さとビジョン、創造性に乾杯!」と乾杯の音頭を取った。
その後、参加者たちはレセプション会場裏にある日本庭園へ移動。提灯が飾られ屋台が並ぶという、日本のお祭りのような趣向の中、皆思い思いに寿司やお好み焼き、日本酒等を味わいながら会話に花を咲かせた。