JBA 南カリフォルニア日系企業協会 - Japan Business Association of Southern California

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2016/6/12

OC部会「第28回OC大運動会」開催 寒空に轟く熱い声援

去る6月12日(日)、オレンジカウンティのアーバイン高校スタジアムで、第28回OC大運動会が開催された。終日、厚い雲が空を覆う肌寒い日曜日だったが、それを吹き飛ばす熱気に満ちた運動会となった。

繰り広げられる熱戦
午前の部は僅差で終了

6月にしては涼しい風が吹き抜ける午前7時。OC運動会実行委員たちは各担当に分かれて入念に準備をしていた。8時半頃から徐々に参加者らが集まり始め、運動会の開始を待ちきれない子どもたちはフィールド内で元気にボールを蹴ったり追いかけっこをしたりするなどして、寒々しいフィールドにも活気が出始めた。

午前9時30分。本部席から開会式を告げる放送が流れると、参加者らがフィールドに出てきた。福留オレンジカウンティ地域部会長が開会を宣言。42企業から145家族、350人の参加者らを前にこう挨拶した。「運動会開催にあたって、寄付やボランティア活動などで協力してくださった会員や個人、および開催準備に尽力した実行委員会の方に心から御礼申し上げます。今日は涼しいですが、その分運動にはちょうどいい気温。急な運動はケガの元ですから、張り切る気持ちを少し抑えて十分に準備運動をし、無理せず日本の運動会を楽しんでください」。
次にラジオ体操が始まった。ここ数年趣向を凝らした模範演技が行われたラジオ体操。今年はスターウォーズのヨーダとクローン・トルーパーが登場。彼らは現在、ヤマハコーポレーションで働いているヨーダ。

いよいよ競技開始。まずは小学生未満による25メートル走の「幼児ドン」。単独で全力疾走する子どもがいれば、恥ずかしそうに親に手を引かれながら走る子の姿も見られるなど、その微笑ましい姿に応援席から声援が上がっていた。

次は「オレンジ運動会」。スプーン競争の要領でプラスチック製のラケットにオレンジを乗せてゴールを目指す25メートル走だ。途中、三角コーンを一周するのだが、その時にバランスを崩してオレンジを落とす子どもが続出。

成人男女による「大人の玉入れ」は、毎年子ども以上にハッスルする大人たちで盛り上がる人気競技。ひざをついて投げるのがルールだ。今年は男子2回戦で紅白共に92個の玉が入るという珍しい同点劇が起こり、応援席からはどよめきが上がった。

小学生以上の男女による「徒競走」では、学年や年齢が上がるにつれてすさまじい勢いで走り切る選手に拍手喝采。一方、はやる気持ちと脚の動きが同調しない成人男子の中には転倒する人の姿も見られた。

「親は顔面蒼白」は、成人が子どもをおぶったまま手を使わず小麦粉に埋まった飴を探し出し口に加えてゴールを目指す大人気の競技。その名の通り、顔中真っ白になって走る大人の滑稽な姿に笑い声が絶えなかった。

小学3年生以上男女による「綱引き」を経て、紅34点、白30点と午前の部が僅差で終了。昼食中にはドアプライズ抽選会が行われ、21社から寄贈された総額5000ドルの賞品が当選者に手渡された。

同点で迎えた最後のリレー
勝利の結果はいかに?

午後の部最初の競技は「二人三脚」。親子、夫婦、恋人、友だちなど小学4年生以上ならどんなペアでも参加OK。マジックテープ付きのひもで互いの足をくくって走るシンプルな競技だが、二人の歩調が合わず転倒するペアも。

次の「親子で買い物」は、小学生未満の子どもが大人に手を引いてもらい、途中で賞品の入った袋をピックアップしてゴールを目指すというほのぼのした競技。その次の「電車道」は、電車に見立てたロープの輪に4人入り、先頭が運転手、真ん中二人は乗客、最後尾が車掌として転ばないようにたすきを渡す紅白対抗のグリープリレーだ。

小学生以上による中距離走の「アーバインマラソン」は、年齢と性別によって11グループに分かれて開催。特に中学生から20代男性(青年の部)と30代男性(壮年の部)のグループでは距離が800メートルとかなり長く、苦しい顔をしてゴールを目指すランナーが多く見られた。

小学3年生以下の男女による「紅白玉入れ」、大玉を担架に乗せてリレー形式で運ぶ「大玉運び」と続き、最後はメインイベントの「グループ対抗リレー」が行われた。紅白をさらに青と緑に分けた4組(1グループ9人)で競争。この時点で紅白共に56点と同点で、図らずも最後のリレーが勝敗を決定する大盛り上がりの展開となった。止むことのない大歓声の中を全力疾走するランナー。アンカーにバトンが渡ると会場のボルテージはさらに上がった。結果は青(赤)が1位となり、以下赤、白、緑(白)と続いた。

こうして、競技は無事終了。ラジオ体操、会場の掃除を経て閉会式となった。福留部会長は、ケガ人が出ることもなく運動会が終了したことを喜ぶと共に、運動会の開催に協力した関係者らに謝辞とねぎらいの言葉を述べた。
続いて部会長が結果発表。「紅112点、白91点で紅の勝利です!」と声高に宣言すると、紅からは歓喜の声が、白からは賞賛の拍手が沸き起こった。すべてのプログラムが終了し、参加者らは心地良い疲労感と共に家路についた。

勢いよく息を吹きかけ粉を飛ばすのがコツ(親は顔面蒼白)

勢いよく息を吹きかけ粉を飛ばすのがコツ(親は顔面蒼白)



全員の力を込めて一気に引っ張る(綱引き)

全員の力を込めて一気に引っ張る(綱引き)



お父さんやお母さんとよーいどん!(幼児ドン)

お父さんやお母さんとよーいどん!(幼児ドン)



大量の玉が宙を舞う(大人の玉入れ)

大量の玉が宙を舞う(大人の玉入れ)



キャッキャと歓声を上げながら玉を入れます(紅白玉入れ)

キャッキャと歓声を上げながら玉を入れます(紅白玉入れ)

福留オレンジカウンティ地域部会長
開会のあいさつをする福留オレンジカウンティ地域部会長
オレンジ運動会
オレンジを落とさないようにバランスを取って!(オレンジ運動会)
ヤマハコーポレーション
ヤマハコーポレーションで働くヨーダ(左)とクローン・トルーパーが模範演技
電車道
4人のチームワークが試されます(電車道)
大玉運び
風の向きで担架の角度を変えて運びます(大玉運び)
二人三脚
一歩踏み出した瞬間に大転倒!(二人三脚)
リレー
青組が見事にゴール(グループ対抗リレー)
親子で買い物
はーい、ゆっくりよそ見をしながら歩こうね(親子で買い物)
oc20
終わりのラジオ体操前に子どもと親睦を深めるヨーダ
oc10
oc11 oc15
oc16 oc21
oc-A oc-B
oc-C oc-D
朝から準備にいそしんだ実行委員の皆さん

朝から準備にいそしんだ実行委員の皆さん

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