2023/4/30
去る3月17日(金)、2022年度のJBAおよびあさひ学園の総会をMiyako Hybrid Hotelにて、3年ぶりにインパーソンで開催した。当日は小林JBA会長をはじめ、各部会の部会長やJBA関係者、さらに多くの一般会員らが参加した。
※本記事の役員の肩書きは全て2022年度のもの。2023年度(2023年4月~2024年3月)の新役員は次の記事で紹介。
JBA総会ではまず、小林会長の司会の下、各部会長が2022年度の活動を総括して報告した。以下に各部会の報告内容を抜粋する。
◉商工部会(部会長:中谷朋喜さん)
「南カリフォルニアにおける日系企業、会員企業の事業環境の改善」「日米関係の強化、交流増進への貢献」を最終目標とし、さまざまな活動を展開。具体的には総領事館、JETRO、JAPAN HOUSE Los Angelesなどと連携したさまざまなイベントの開催、サクラメント訪問をはじめとする地元政財界、関係団体との交流や連携、日系アメリカ人コミュニティー各団体との交流や連携、「The JBA 62nd Anniversary Reception」などJBA全体のプレゼンスを上げるための取り組み、次世代人材育成を目指した「Next Generation Forum」活動などを実施した。
◉企画マーケティング部会(部会長:梅村康夫さん)
「会員の方々にJBAに入って良かったと思っていただけるような、楽しいイベントを企画していく」を標榜し、バラエティーに富んだ催しを企画、実施。具体的には、ビジネスセミナーや異業種交流会、ソフトボール大会、7人制ラグビー観戦、賀詞交歓会、「ロサンゼルスマラソン2023」ボランティアなどが挙げられた。また、22年度末には機関誌である『JBAニュース』の形態をそれまでのPDF形式からウェブ形式に移行し、より会員が読みやすい形にしたほか、これらのイベント開催や施策を、経費を節約しながら予算内で行うことができた点も強調した。
◉教育文化部会(部会長:林隆人さん)
教育文化部会の活動方針は、教育・文化に関わる支援活動を通じた「地域社会への社会貢献」「子女教育に関する支援」および「日本のファンの拡大」。22年度の主な活動としてはまず、「Japan Enrichment Grant(JEG)」(現地校への日本語・日本文化教育の支援を通じ、子どもたちの日本に対する理解の浸透を促すプログラム)を実施した。また、コロナ禍で開催が止まっていた「US Educators to Japan(USEJ)」(アメリカ人教育者の日本招聘プログラム)の派遣再開に向けた準備に取り組み、23年6月に日本に派遣をする予定となっている。さらに、これらの活動の原資となる寄付金を集めるべく恒例のチャリティーゴルフ大会を開催したほか、教育関連のウェビナーも実施した。
◉ダウンタウン地域部会(部会長:山﨑英さん)
計13イベントを開催し、延べ464名の参加者を集めたことを冒頭で報告。具体例としては、二世ウィークでの盆踊りやマンザナ―収容所巡礼、ゴミ拾いハイキングなどの地域融和・貢献活動、パサデナ邸宅見学やドジャース、女子サッカー、ゴルフの試合観戦、新規赴任者への生活情報提供、懇親ゴルフ、ワイナリーツアー、コンサート鑑賞などの会員サービスイベントが挙げられた。
◉サウスベイ地域部会(部会長:森内諒さん)
地域融和活動と会員サービス活動を軸に、さまざまなイベントを開催。地域融和活動としては、ビーチ清掃ボランティアや、トーランス市を中心とした商工会・TACC(Torrance Area Chamber of Commerce)との交流イベント、会員サービス活動としては、トーランスのブリュワリー巡りやLA港見学、ワインテイスティングイベント、カタリナ島日帰りツアー、ミラマーのエアショー見学、ハロウィンピクニック、グラスのサイエンスなどを催し、延べ約600名を集客した。
◉オレンジカウンティ地域部会(部会長:増田浩一さん)
「OC大運動会の復活」「次代に部会活動をしっかりつないでいくこと」「OC地域コミュニティーとの絆づくりおよび貢献」「部会員が参加して心から良かったと感じてもらえる部会運営」を活動方針とし、11のイベントを開催。6月のOC大運動会を筆頭に、会員サービスイベントとしてハイキングやエンジェルス試合観戦、ゴルフイベントを、地域融和・貢献イベントとしてイチゴ狩りツアー、パンプキン狩りツアー、子女教育イベントとしてバレエ鑑賞などを実施し、述べ868名の参加者を記録した。
各部会の活動報告後は、22年度の収支予想が財務委員の伊藤さんより行われた。さらにその後、23年度のJBA常任理事の選出が行われ、候補者31名全員が全会一致で承認された。
続いて、あさひ学園総会に移行し、島田あさひ学園理事長(あさひ学園部会長)より報告が行われた。まず、「日本に帰国予定または将来日本で生活する可能性のある子どもが、日本の教育や生活環境に円滑に適応できるよう、日本の学校における学習および生活様式を学ぶ機会を与えるとともに、国際社会に貢献できる子どもを育成することを目的とする」というあさひ学園の目的を明確にした後、学園の特徴やJBAとの関係、日本国政府からの支援内容などについて説明した。また、22年度の主な活動として、対面授業の再開、対面式の授業参観・個人面談の再開、運動会や弁論大会などの行事の再開を挙げたほか、高等部生徒が小学部1、2年の児童に対して行った絵本読み聞かせ、小中高の生徒が集まって行ったクイズ大会、父母の会主催のバザー、さらに学力検査、生徒募集などについても触れた。その後、22年度の収支予想、23年度の予算について説明があった後、理事選出が行われ、候補者9名全員が全会一致で承認された。
あさひ学園総会に続いて、23年度第1回JBA常任理事会およびあさひ学園理事会を開催。ここで新年度の役員(次の記事で紹介)選出が行われ、全ての候補者が承認された。
一連の会議が終わると、最後は参加者全員がホテルのパティオに移動し、レセプションとなった。まずは山本正彦・2023年度JBA会長が登壇し、「JBAが発足してから60年以上経ちますが、日系企業の事業環境の整備・改善、南カリフォルニアと日本の相互理解を深める、という活動方針は変わりません。これを私も受け継ぎまして、総領事館の皆さん、JETROの皆さん、JAPAN HOUSEの皆さん方と共に進めていきたい。そして次の世代に引き継いでいきたいと思っておりますので、よろしくお願い致します」と力強く話した。
次に、在ロサンゼルス日本国総領事館の曽根総領事が登壇し、コロナ禍中に力を尽くした前年度JBA役員らに労いの言葉をかけると共に、新役員らへの期待を口にした。また、全米で最も多くの日系企業が集まる南カリフォルニアという場所が、日本とアメリカの経済環境を強化する重要な拠点であり、JBAの役割もまた非常に重要であると話したほか、今後ますますの日米関係強化を考えた時に、日系アメリカ人の若者と日本の若者の交流促進が重要であり、JBAと共に引き続き取り組んでいきたいとの考えも述べた。
続いて、2023年度の役員が紹介された後、山本・新JBA会長から小林・前JBA会長に、感謝と労いの意を込めて盾が贈呈された。その後、瀧JETROロサンゼルス所長が乾杯の音頭を取り、歓談の時間に。参加者らは寿司などの料理に舌鼓を打ちながら、思い思いに交流を深め合った。