2017/12/13
教育文化部会の4つの大きな活動(USEJ: US Educators to Japan、JEG、教育文化活動、チャリティーゴルフトーナメント)のひとつであるJapan Enrichment Grant(JEG)。その選考を2017年9月末より行っておりましたが、11月末に25の申請の中から23校の教育プログラムに絞り込み、12月13日水曜日、午後5時よりJBA事務所内会議室にて授与式を行いました。
ここに至るまでには、申請時25プログラム、合計4万ドルを超える希望額に対して、各担当者が3つから4つの学校あるいはプログラムの申請を精査して、チャリティーゴルフトーナメントにて確保した金額のうち、約2万7000ドルの予算に絞り込む作業を行いました。選考にあたっては、日本の文化、伝統、言語をどのような形で教育に取り込み、あるいは教育を窓口にして広め、他文化あるいは歴史を学び、ひいては子どもたちを通じてその家庭、コミュニティーにまで影響をもたらすことができるのかといった見地から検討しました。
選ばれた23校のプログラムは、過去にもJEGを受領されたものから、初めてのものまでさまざまであり、今回8回目を迎えた本プログラムの歴史とさらなる広がりを大きく感じることができました。
授与式は、JEG担当部長大西さん司会にて開会。その後、尼崎教育文化部会長から部会とJEGの説明、授与者への祝辞が行われ、続いて各受領者が学校あるいはプログラムの申請理由、日本語教育が置かれた現状等を各自の観点から説明を行い、JBA、JEGへの感謝の意を伝えてくださるのを聞きながら、JEGの意義を改めて感じました。
JEGの必要性を感じたもう一つの理由は、カリフォルニアにおける日本語、日本文化教育が、過去においても、さらには今まさに脅かされていることです。各先生のお話を聞けば聞くほど、学校によっては、他言語教育との競争や、受講生徒数の減少など、教育の現場で日本語、日本文化教育が直面している問題も理解でき、JEGひいてはJBAの存在意義を強く感じました。
授与式後には意見交換会および歓談の場も設けられ、受領者と部会員共に大変ためになる催しとして終了致しました。最後に米国で働いている日本人として、第一線で日本語文化教育を行なっている教育者の方々に感謝を申し上げます。
文:PHR Management Inc.・柳澤 建さん