2016/1/15
去る1月15日、毎年恒例の賀詞交歓会を、トーランスのTorrance Marriott Redondo Beachで開催した。豪華ドアプライズ抽選やスペシャルゲストの登場などをはさみつつ、500名近くに上るJBA会員企業からの参加者はなごやかに交流を深めた。
1月15日、新年恒例の「JBA賀詞交歓会」が、今年もトーランスで開催された。昨年、一昨年は賀詞交歓会と同日に同会場にて、JBAと関係が深い南カリフォルニアの政財界の重要人物を招いた「JBA VIPレセプション」が開催されたが、今年はJBA会員企業同士の交流を目的とした賀詞交歓会本来の目的に立ち返った会となった。
約500人の参加者というJBAの催しとしては最大規模の賀詞交歓会を成功させるべく、会場では昼過ぎから、企画マーケティング部会員と、今年の司会を務めるこはたあつこさんが入念なリハーサルを実施。いよいよ午後5時半に受付を開始すると、南カリフォルニア全域からJBA会員企業が続々と来場した。例年よりも広々と取られた会場前ロビーでは、あちこちで新年の挨拶を交す姿が見られた。
午後6時20分、2016年度の賀詞交歓会が、著名人からの新年の挨拶ビデオレターで幕を開けた。シンガーソングライターのアンジェラ・アキさん、漫画家の黒鉄ヒロシさん、俳優の石原良純さん、エッセイストの阿川佐和子さんとお笑いコンビの爆笑問題さん、政治家の河野洋平さんというそうそうたる顔ぶれから、JBAそして南カリフォルニアで活躍する日本人への温かいメッセージが届けられた。
ビデオレターが終わると、司会を務めるこはたあつこさんが登場。TBS「王様のブランチ」初代映画コメンテーターのこはたさんは、子ども時代をロサンゼルスで暮らし、あさひ学園にも通ったと懐かしく振り返りながら、軽妙な司会で会をリードした。
こはたさんの紹介で、新年の挨拶に最初に登場したのは、三宅英夫JBA会長。500名近い参加者を前に「日本国外での、これだけの規模の賀詞交歓会は他に例を見ないのではないでしょうか。いろいろな場面で数は力なりと申しますが、JBAの活動の中でも賀詞交歓会では、皆様の力を合わせればどんな素晴らしいことができるだろう、どんな困難も乗り越えていけるに違いないと数のパワーを感じます。ぜひ今年も皆様のご協力を得て、JBA活動を盛り上げていきたいと思います」と話し始めた。
2015年を振り返って、「安倍総理のLA訪問、TPP大筋合意、LAジャパンハウス設立の活動といった、LAで働く企業人にとって日米交流、経済の活性化の面で大きな出来事のあった年だった」とし、オリンピックイヤーである今年、さらにその次の2020年の東京オリンピック開催を見据えて、日本にグローバリゼーション、ダイバーシティーの考え方を定着させることの重要性と、グローバリゼーション、ダイバーシティーに日々接しながら暮らすロサンゼルスに暮らす私たちが担うべき役割に言及。JBAもまたその一翼を担っていきたいと志を述べた。
そして、「JBAのミッションである南カリフォルニアと日本との相互理解を深め、ビジネスと人との交流を促進するという本質を大切にしつつ、日本の存在感低下というとりまく環境を認識し、当地の政治行政経済団体、そして重要なパートナーである日系アメリカ人コミュニティーとの結びつきを強めるために、新たなことに挑戦していく2016年にしたいと思います」と決意を表明した。
続いては、堀之内秀久在ロサンゼルス日本国総領事による新年の挨拶。昨年の総領事館の活動への感謝を述べた後、昨年に引き続き定番となった小型のホワイトボードを取り出した。申年の「申」の字を書くと、「これは天と地をつなぐもの」という意味であると原義を紹介。「神」、「紳」とへんを付けて展開させて、それぞれの意味を解説した後、にんべんを付けて「伸」と板書。「ぜひ皆さんロサンゼルスにいらっしゃる間に才能を伸ばしていただき、企業は業績を伸ばしていただき、そしてさらには手足を伸ばして伸び伸びとした毎日が過ごせる一年となることを祈念しています」と挨拶を終えた。
この後に行われたのは、恒例の鏡開き。三宅JBA会長、堀之内総領事ご夫妻、福島祥修JBA筆頭副会長、光永眞久JBA企画マーケティング部会長らが壇上に並び、皆で一斉に樽酒を開けた。会場に乾杯用の杯が配られると、吉村佐知子JETROロサンゼルス所長が「いま日米関係は非常に友好的であり、今年もますますビジネスが発展すると思います。本年も良い年になりますように。乾杯!」と音頭を取り、そこここで歓談が始まった。
歓談の時間の後は、お待ちかねのドアプライズ抽選会。会員企業から提供された豪華賞品の当選者を、手作りのロボットコスチュームに身を包んだ企画マーケティング部会員の岩田さんが読み上げた。
当選者の発表が3分の1ほど終わったところで、司会のこはたさんがサプライズゲストを紹介。スクリーンにメジャーリーグベースボールの試合の様子が映し出されると、会場にざわめきが広がった。そして、サプライズゲストとしてシアトル・マリナーズで活躍する岩隈久志投手が登場すると、それまで歓談に夢中だった参加者も一気に会場前方に集合し、会場全体から歓声や拍手が湧き上がった。
こはたさんが岩隈投手に「この国で勝負することの一番大切な部分は?」と質問を投げかけると、「何でも挑戦するという気持ちが強くないとやっていけない世界。自分の持っている力を信じてやらないと精神的にやられてしまう。強い気持ちを持つことが大事」と大リーグで結果を出し続ける岩隈投手らしく、実感のこもった返答。今シーズンの目標については、「ワールドシリーズでチャンピオンになること。しっかりと戦って結果を出して、日本人としていいニュースを届けていきたい」と力強く語った。
そして、同じくアメリカで戦う日本の企業戦士にメッセージを求められると、「必ずできると信じることが大切だと思います。アメリカという地は日本と違って大変だと思いますが、共に頑張っていきましょう」と発言。会場には、サイン入りボールとユニフォームがプレゼントされ、ラッキーな当選者2名に岩隈投手自身から手渡された。
この後は、各企業から提供された高額賞品の抽選に移った。今年、最後の目玉賞品の日本行き航空券抽選の前に登場したのはRound Oneから提供されたアーケードゲーム券総額1万ドル分。2000ドルずつが5名に贈られた。そして、United Airlines、日本航空からのエコノミークラス日本行き往復航空券、 Delta Air Lines、ANAからのビジネスクラス日本行き往復航空券の各1名の当選者の発表が実施され、ドアプライズの抽選は終了した。
最後に、賀詞交歓会の運営を行った企画マーケティング部会の光永眞久部会長より閉会の挨拶が行われた。盛況となった賀詞交歓会は、ドアプライズ提供企業やスポンサー企業の協力なくしては成立しなかったと協力企業への謝辞を述べた後、賀詞交歓会もようやく無事に終了と安堵のため息をついている、企画マーケティング部会員へもねぎらいの言葉をかけた。そして、「2016年の皆様の健康とますますのご発展を祈念しまして一本締めのご唱和をお願いします」と音頭を取り、今年の賀詞交歓会も成功裡に幕を閉じた。
![]() 会場にはJBA会員企業から500人近くが参集 |
![]() アッと驚く著名人から寄せられたビデオレター |
![]() ハリウッド俳優にも自然体でインタビューしてきた、こはたさんが司会を務めた |
![]() 「新たなことに挑戦する2016年に」と三宅JBA会長 |
![]() 「伸び伸びとした申年になりますように」と堀之内在ロサンゼルス日本国総領事 |
![]() 今年も乾杯の音頭を取ったのは吉村JETROロサンゼルス所長 |
![]() 会場の出席者全員で「乾杯!」 |
![]() サプライズで登場したシアトル・マリナーズの岩隈投手 |
![]() 現役大リーガーの登場に、会場は一気にヒートアップ! |
![]() 岩隈投手からのプレゼントは、岩隈投手自身が抽選 |
![]() スポンサーへのお礼を伝えた光永企画マーケティング部会長 |