2024/11/1
去る10月1日(火)、トーランス商工会議所(Torrance Area Chamber of Commerce=TACC)とJBA会員企業のネットワーキングを目的とした、「第24回TACC / JBAグランドミキサー」を開催した。TACCとJBAがパートナーシップを提携してから25周年の節目となった今回は、George Chenトーランス市長や曽根健孝・在ロサンゼルス日本国総領事、さらにスペシャルゲストとしてロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平選手の出身地である岩手県奥州市の倉成淳(じゅん)市長が出席されるなど、華々しい会となった。
当日、会場となったのはトーランスのMiyako Hybrid Hotel。JBAからは林隆人セクレタリーをはじめ、同イベントを企画・運営するサウスベイ地域部会のメンバーらが早めに会場入りし、準備に勤しんだ。そして受付開始時刻の午後4時半、JBA、TACCからそれぞれ50名の参加者(TACCからは当日に6名が追加で参加)が続々と来場すると、あっという間に会場の至る所で歓談の輪が広がっていった。5時半になると、TACCのプレジデント兼CEO、Donna DuperronさんのMCでプログラムがスタートした。
Donnaさんの紹介でまず壇上に上がったのは、TACCの委員長であるLarry Halvorsenさん。25年間にわたるJBAとTACCのパートナーシップの重要性について語った後、George Chenトーランス市長について「台湾から移民としてアメリカに渡った後、1960年代後半からサウスベイに住んでいる方で、現在は成人した2人のお子さんがいます」などと紹介し、同氏にマイクを渡した。
登壇したGeorge Chen市長は、当日のトーランス市からの参加者に加えて、今年、同市と友好都市協定を結んだ岩手県奥州市の倉成淳市長ら来賓らを紹介。そして、「このジョイントミキサーが25周年を迎えるのは大きなことです。私がこのミキサーに参加してきた経験から言うと、こうした場には人々が集まって関係を築き、信頼を深めることができます。そして、ビジネスは信頼関係の中で発展していくものです。本日ここにいる皆さんにも、ぜひ互いに信頼関係を築いていただきたいと思います」と話した。
続いて、トーランス市からJBA、TACCそれぞれに長きにわたるパートナーシップを称える表彰状が授与された後、曽根総領事が登壇。日本の自動車メーカーの水素燃料技術開発においてサウスベイ、トーランス市が重要な拠点であることに触れた後、トーランス市は海外の都市と積極的に交流を図っているとし、「昨年、トーランス市と千葉県柏市が姉妹都市締結50周年を迎えました。そして今年はトーランス市と岩手県奥州市が友好都市協定を結び、本日、倉成市長が出席くださっています。倉成市長は以前、日本企業の米国法人社長としてトーランスに住んでおられました。そんな経験も生かして、トーランス市と奥州市における活発な人々の交流や文化交流、さらには両都市にとって良いビジネス機会を生んでくださると期待しています」と話した。
曽根総領事のスピーチの後、恒例の鏡開きが行われると、林セクレタリーが登壇。「TACCとJBAが25年にわたって親密な関係を続けてきたことは本当に素晴らしいことです。TACC、トーランス市、JBA、奥州市に加えて、大谷翔平選手、ドジャースのさらなる成功を祈りましょう。あ、エンゼルスも忘れないように(笑)」と話し、乾杯の音頭を取った。
続いてDonnaさんが「少しだけお時間をください」とマイクを持つと、「TACCとJBAがパートナーシップを結んでから25年の間、私は実に23回のイベントに参加してきました。JBAとのイベントで一番好きなのは、最後に日本の皆さんが私のことを”ドナ”ではなく”ドナさん”と呼んでくれるようになることなんです。本当に素晴らしい関係ですし、感謝の気持ちでいっぱいです」と感慨深そうに話した。そしてJBAへの感謝の意を表し、バスケットに入ったギフトを進呈いただいた。
最後に、当日ブースを出していたJBA企業2社からの一言、参加者全員による記念の集合写真撮影、ネットワーク・ビンゴの当選者発表などを経て、プログラムは全て終了。その後も多くの参加者らがしばらく会場に残って名残り惜しそうに懇談を続けるなど、会は成功裏に幕を閉じた。