2021/5/6
1961年春に発足したJBAは、今春で創立60周年を迎えた。そこで、去る3月12日、60年の歩みを振り返り、将来に向けてさらに地元社会との相互理解を深める目的の記念行事をオンラインで開催した。
JBAの紹介動画、MCを務めた商工部会の佐野さんによる開会の辞の後、三森JBA会長が登場し、「60年前、日本のブランドイメージが確立されていない状況の中、日系企業の方々は大変な苦労をされたことと思います。現在、日本はカリフォルニアで最大の投資国となっており、最多の雇用も生んでいます。今後も現地社会において良き企業市民としての責任を果たしていかなければなりません」と挨拶した。
続いて、日本の茂木外務大臣、マーク・タカノ下院議員、トーランスのパトリック・フューリー市長、河野雅治東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事からのお祝いのビデオメッセージを流した。そして、LAEDCのスティーブン・チャン氏が日系企業が南カリフォルニアの経済に与えた影響を数字で紹介した。
後半は、ジャパン・ハウス ロサンゼルスの海部優子館長を進行役に、「JBAの60年間の活動の振り返り」をテーマとしたパネルディスカッションを行った。パネリストの一人、武藤顕在ロサンゼルス日本国総領事は「日本とカリフォルニアは今後も気候変動にコラボレーションで取り組んでいきます」と、日本と当地の絆を強調。エリック・ガルセッティLA市長は「我々は友達を越えて家族の関係です」と日本が特別な存在であると続けた。三森JBA会長は「日系企業にとって、カリフォルニアにはインフラの構築をはじめとして、我々が投資する理由がある」と語った。ボブ・ハーツバーグ加州上院議員も「グリーンパワーの分野で日系企業が重要な役目を担っています」と断言。続いてアル・ムラツチ加州下院議員は「JBAは、私の地元のサウスベイの教育者に多大なる貢献をしています」と、JBAの活動の意味を訴えた。
さらに、ビル・アレンLAEDC会長の「日系企業は私たちの経済に革命をもたらしました。ホンダ、トヨタ、ユニオンバンク、エプソン。挙げ始めるときりがありません。私たちはこれからもパートナーである日系企業の声に耳を傾けるでしょう」との言葉には他のパネリストも同意を示した。
その後、元プロ野球選手の松井秀喜氏がニューヨークからお祝いのビデオメッセージを送ってくださり、さらにLA在住の音楽家、村井邦彦氏が自作の『翼をください』をピアノで演奏。最後は再び三森会長が登場し、全ての協力者とゲストに感謝の言葉を述べ、記念イベントの幕が下りた。