「3 more miles!」「Water!」などと声援をかけながら、ランナーたちに水を渡していく。

残り３マイル地点では、疲労の極地にいるランナーも多数。それだけに、当ボランティアの役割は重要だ。

2018年夏の終わり頃、普段からジョギングをされている方と食事をする機会があり、その席でマラソンの魅力を教わり意気投合。その方の毎週末の練習に参加させていただくことになりました。最初に設定した目標は翌19年１月に開催予定のパサデナ・ハーフマラソン。最終目標は20年のフルマラソンでした。マラソンは未経験だったので、まずはギアからそろえることに。シューズ、ジョギング用のシャツ、パンツ、腕に付ける携帯ホルダーなどを購入し、携帯にもジョギングのデータを計測できるアプリを搭載しました。毎週末継続しているうちに、徐々に距離も伸び、食事制限との相乗効果で増加気味だった体重も落ち始め、週末の10kmランが習慣となりました。そんな中、未知の世界であるハーフマラソン当日を迎え、目標だった２時間半は切れなかったものの何とか完走。そして、それから１年。20年１月、再度パサデナのハーフマラソンに参加し、無事完走しましたが、最後にスパートをかけたのが悪かったのか足の指に血まめができてしまい、しばらく練習の距離を縮めることに…。
　そして今年３月の本番当日を迎えました。人生初のフルマラソン。前日は興奮していたせいかあまり寝られないまま会場入り。練習でも30km以上走ったことはありませんでしたが、気分が高揚する中、ドジャース球場をスタート。中華街、ダウンタウンを経てハリウッド方面へ。ちょっとした観光気分になれるルートでした。ちょうど20km地点にさしかかる頃、膝に痛みが生じ始めペースが落ちましたが、沿道の応援に助けられ、何とか30km地点まで到達。ここからは未知の世界でしたが、残念ながら膝が悲鳴を上げ、ゴールまで徒歩で進むことに。そんな中、ブレントウッド地区でJBAブースがあり、ボランティアの方々が応援の掛け声と共に配布していた水を頂きました。膝の痛みがかなり酷くリタイアも脳裏を走りましたが、JBAブースからの応援で気持ち的に救われ、無事サンタモニカでゴール。ぎりぎり６時間を切るタイムではありましたが、とても楽しくあっという間でした。ゴール後は清々しく、達成感に溢れた気持ちに。これからも練習を重ね、来年は徒歩なしで走りきることが新たな目標となりました。

早朝のスタート地点の様子。興奮が高まります！