2019/6/9
去る6月9日(日)、オレンジ・カウンティーのアーバイン高校スタジアムで、「第31回OC大運動会」が開催された。今年は、153家族、404人が参加。昨年同様、終日照りつける太陽の下で、参加者たちは紅組と白組に分かれ、楽しみながらさまざまな競技で力を競い合った。
運動会当日、アーバイン高校のフィールドでは、早朝から運動会実行委員らがそろいのTシャツを着用し、入念な準備に励んだ。そして午前8時、スタッフ全員が本部前に集合。少し肌寒く曇り気味だった空には太陽が顔をのぞかせ、その後の晴天を予感させた。開会前の最終ミーティングには、福島専務理事も参加。「安全第一の運営を念頭に置きながら、参加会員だけでなくスタッフも運動会を楽しんでほしい」と語った。続いて横岡治オレンジカウンティ地域部会長が運動会の概要を説明。円滑な大会進行を願った。
9時30分、本部席から開会式を告げる放送が流れると、運動会参加者らがフィールドに集まった。そして、横岡部会長が壇上に上がり、開会を宣言。参加者らをはじめ、運動会開催に協力した会員企業や運営スタッフ、ボランティアらに謝辞を述べた。そして、「今日は皆さん、ぜひとも楽しんでください」と声高に挨拶した。
続いてラジオ体操だ。ここ数年は着ぐるみや仮装など工夫を凝らした模範体操を行ってきたが、今年はさわやかな男性スタッフが「体操のお兄さん」と称して登場。放送席から「お兄さんは恥ずかしがり屋なので、元気なみんなも前に出てきて一緒に模範体操してくださいね」とのアナウンスに、たくさんの子どもたちが前に出てきて、一緒に体操を行った。
いよいよ競技開始。まずは「幼児ドン」。小学生未満の子どもたちによる25メートル走で、1人で全力疾走する子どももいれば、親に先導されて必死についていく子の姿も見られた。次は、プラスチック製のラケットにオレンジを載せて走る「オレンジ運動会」。25メートルを走る中で、三角コーンの周りを1周する地点が難所に。不安定なラケットに丸いオレンジを載せて走るため、当たり前のようにオレンジは落下するが、手で押さえてはいけないルールのため、落としては拾いの繰り返しだ。とはいえ、中にはほとんど落とさずゴールする強者も。
次は、小学生以上の男女による「徒競走」。一直線を全力疾走するシンプルな競技だが、その分、参加者らの熱気は十分過ぎるほど。学年や年齢が上がるにつれ走る速度も増し、中高生男子となるとそのスピード感は凄まじかった。しかし、成人や中年になると「早く走れる」という前のめりの気持ちと実際の体力にギャップがあるようで、左右の足が絡まり転倒する参加者もいた。
大人気の「親は顔面蒼白」は、子どもをおんぶしながら小麦粉に埋まった飴を探し出して口にくわえ、ゴールを目指すユニークな競技だ。もちろん手を使ってはいけない。真っ白な小麦粉の中に顔を埋めて飴を探す姿に歓声が沸いた。
次の「綱引き」は紅白対抗戦。最初は小学3~6年生の男子と小学3年生以上の女子の混合の部で、紅組、白組ともに一勝ずつの同点。次の中学生以上の男性の部では、2勝した紅組の勝ちとなった。
午前の部最後は、小学生以上による中距離走、「アーバインマラソン」。11の部に分かれ、中学生から20代男性の「青年の部」と30代男性の「壮年の部」は800メートルも走ることに。壮年走者にはなかなかキツイ距離となったが、全員が無事完走した。
昼食中にはドアプライズ抽選会を開催。今年は27社から総額1万2665ドルの寄付が集まったが、うち7500ドル相当が抽選会の賞品だった。ちなみに、午前の部終了時点で、紅組18点、白組14点。まだまだ僅差で、午後の熱戦に期待が高まった。
午後の部は「電車道」からスタート。先頭を運転手、真ん中2人を乗客、最後尾を車掌に見立ててロープの輪に入って走り、次のグループにロープを渡す競技だ。4人の速度が合わないと転倒する。
続いて、親が小学生未満の子どもの手を引き、賞品入りの袋をピックアップしてゴールを目指す「親子で買い物」や「二人三脚」を経て、成人男女による「大人の玉入れ」と小学3年生以下の男女による「子どもの玉入れ」が行われた。これは、年齢に関係なく誰もが楽しめる人気の競技。1回10秒だが、「大人の玉入れ」の男性の部では、紅組、白組ともなんと90個以上の玉を入れるなど、かなりの熱戦が繰り広げられた。
小学5年生以上の女子による「大玉運び」では、アンカーグループまで紅組が優勢。誰もが紅組勝利と思ったが、ゴール直前に紅組の大玉が落下。その間に白組が追い抜き、見事な逆転劇を演じた。
最後の競技は「グループ対抗リレー」。紅白と、紅白を青、橙、緑、黄に分けた合計6グループで勝敗を競った。リレー直前の成績は紅組60点、白組52点と、紅組がリード。しかし、白組にとってはまだ紅組は射程距離にいた。そんな中、第一走者が一斉にスタート。次の走者にバトンを渡すたびに歓声が起こり、アンカーが走り始めると観客のボルテージは最高潮に!結果は、白組が1着でゴール。以下、橙(紅組)、黄(白組)、緑(白組)、紅組、青(紅組)と続いた。
こうして全競技が無事終了。ラジオ体操と会場の掃除を経て、閉会式が始まった。横岡オレンジカウンティ地域部会長が再び壇上に上がり、挨拶。運動会の成功を喜ぶとともに、運営に協力した全ての人たちにあらためて感謝の意を述べた。そして、今後もアメリカで日本独特の運動会を開催していきたいとし、興味があれば手伝いやボランティアにも参加してほしい、と語った。
気になる結果は、紅組100点、白組117点で白組が優勝。最後のリレーで白組が逆転勝利した。こうして第31回OC大運動会は、けが人もなく成功裏に幕を閉じた。
最後に、横岡オレンジカウンティ地域部会長からの大会後のメッセージをお伝えする。「各企業様、委員、ボランティア、ドクターの皆さま、おかげさまで第31回OC大運動会も大成功でした。あらためて御礼申し上げます。OC地域部会は、来年の運動会開催に向け、また準備を進めて参ります。皆さま、来年もご寄付、準備委員、当日ボランティア、救護担当医などへのご協力をお願い申し上げます」。
寄付の提供企業
• Bandai America Incorporated
• Eco Drive Auto Sales & Leasing Inc.
• Grant Thornton LLP
• HORIBA Instruments Incorporated
• IACE Travel
• Isuzu North America Corporation
• JFE Engineering America Inc.
• Kawasaki Motors Corp., U.S.A.
• Kenichi Baba, D.D.S.
• LOTTE U.S.A., INC.
• Mazda North American Operations
• Mitsubishi Electric US, Inc.
• Mitsubishi Motors North America, Inc.
• Nitto Tire U.S.A. Inc.
• Pacific Guardian Life Insurance Company, Ltd.
• Panasonic Avionics Corporation
• Q&B Foods, Inc.
• Relo Redac, Inc.
• Suzuki Motor of America, Inc.
• Syscom (USA) Inc.
• Toyo Tire U.S.A. Corp.
• Vision Smart Center Inc.
• Wismettac Asian Foods, Inc.
• Yamaha Corporation of America
• Yamaha Motor Corporation, U.S.A.
• Yamato Transport U.S.A., Inc.
• Yokohama Tire Corporation
• Zojirushi America Corporation
救護担当医(ボランティア)
• Dr. Miwako Ohara-Hsu
準備委員選出企業
※下記企業より合計41名に、大会準備委員(オレンジのJBAシャツ着用)としてお手伝いいただいた。
• Advantage Resourcing (Recruit Holdings)
• Calty Design Research, Inc.
• Eco Drive Auto Sales & Leasing Inc.
• Grant Thornton LLP
• Gulliver USA Inc.
• Hochiki America Corp.
• HORIBA Instruments Incorporated
• Isuzu North America Corporation
• KPMG LLP
• Mazda North American Operations
• Mitsubishi Electric US, Inc.
• Mitsubishi Motors North America, Inc.
• Pacific Guardian Life Insurance Company, Ltd.
• Panasonic Avionics Corporation
• Pasona N A, Inc.
• Relo Redac, Inc.
• Suzuki Motor of America, Inc.
• Two Miles
• Yamaha Corporation of America
• Yamaha Motor Corporation, U.S.A.
• Yamato Transport U.S.A., Inc.
当日のボランティア参加企業
※下記企業より合計22名のボランティア参加者に、当日の運営をお手伝いいただいた。
• Calty Design Research, Inc.
• HORIBA Instruments Incorporated
• Mazda North American Operations
• Pasona N A, Inc.
• Suzuki Motor of America, Inc.
• Yamaha Motor Corporation, U.S.A.
• Yamato Transport U.S.A., Inc.