2018/1/24
去る1月24日、JBAは米日カウンシルとのネットワーキング・イベントをLA84 Foundationで開催した。当日は、JBA役員や商工部会員を中心に約20名が出席し、同じく約20名の米日カウンシル側からの出席者と交流を持った。
このたび開催されたJBAと米日カウンシル(USJC)のネットワーキング。その意図を石川斉JBA会長はこう語る。「JBAとUSJCは長い関係があり、USJCの年次総会では全米各地の商工会と意見交換を行っていますが、全米レベルだけでなくもっと地域社会で関係を深めていきたいと考え、USJCとネットワーキングを開催することになりました。またJBAは年に1度のサクラメント訪問を通して州政府と接点はありますが、市や郡の政府との接点が少ない。そこで今回、LA市のジャン・ペリーさんを呼んでいただきました。こうした草の根的な活動を続けることで相互理解を深め、JBAの活動を地域社会で広げていきたいと考えています」。
午後6時30分から始まったレセプションでは、軽食と共に共同貿易提供の日本酒が振る舞われた。軽い飲み口のスパークリング酒や、氷室で熟成させた深みのある酒などさまざまな種類の日本酒を片手に和やかな雰囲気に包まれた会場では、午後7時10分から米日カウンシルのジョシュ・モリさんの司会により、プログラムが始まった。
最初に挨拶をしたのは石川JBA会長。「日系企業がここでビジネスをしていくためには、地域のビジネス環境、ルールや慣習を学ばねばなりません。書かれたものから学べるところもあるでしょう。しかし最良の方法は地域の方々、とりわけ日系アメリカ人の皆さんのアドバイスに耳を傾けることだと私は考えています。USJCはJBAにとって最も重要な団体です。今日のこのネットワーキングをきっかけに、さらに意義のある密な関係を築いていきたいと考えています」と述べた。
それを受けて、米日カウンシル・南カリフォルニア支部代表のサンディー・サカモトさんが挨拶。出席者や運営を担ったボランティアへ謝辞を述べた後、日米関係の強化をミッションとするUSJCの活動を紹介し、「今日は、そのミッションにかなった完璧と言ってもいい催しです」とし、「互いに新しい友人、ビジネス関係を築き、それぞれの文化の違いと共通点を学び、関係を強化してください」と話した。
続いて、会場のLA84 Foundationのマルシア・スズキさん、共同貿易の金井敦子さんらが挨拶した後、ゲストスピーカーとして招かれたロサンゼルス市の経済・労働力開発局(Economic & Workforce Development Department)ジェネラル・マネージャーのジャン・ペリーさんが登壇。「AI時代に企業が知っておくべきこと」と題して約20分の講演を行い、AIが労働の現場で可能にしたことや、AIと人間の労働力の関係などを説明した。
最後に、JBA筆頭副会長でありUSJCボードメンバーでもある海部優子ジャパン・ハウス館長が挨拶し関係者にお礼を述べた後、「今後もこうした催しを開催していきたい」として会を締めくくった。