JBA会長
石川 斉
新年あけましておめでとうございます。
昨年中もJBAの各種活動にご理解とサポートを頂き、誠に有難うございます。JBAは常任理事会、役員会と7つの部会(商工部会、企画マーケティング部会、教育文化部会、あさひ学園部会、ダウンタウン地域部会、サウスベイ地域部会、オレンジカウンティ地域部会)で積極的な活動を行っている事は皆様ご存知の通りですが、昨年も部会によるイベントも含めて、延べ人数にすると6,000人以上の方々にご参加を頂きました。これらの活動はJBAのミッションである「地域社会との関係強化」「教育支援活動」「会員サービス」を具現化しているもので、本年も益々、活動を充実させていきたいと思います。
さて、昨年はJBAを取り巻く環境に大きな変化がありました。その最大なものは勿論、トランプ政権の誕生でしょう。大統領選挙中の奔放な言動は大統領になれば是正されるとの大方の予想を裏切り、同大統領が世界一の大国であるアメリカをどの様な方向に導こうとするのか、未だに明らかにならない状況にあります。幸い、日米関係については安倍総理大臣とトランプ大統領の個人的な信頼関係を基に極端に揺らぐ事はない様にも思えますが、「Make America Great Again」の下、貿易赤字の是正が声高に叫ばれる等、我々企業人には今後大きな影響が出てくる可能性もあります。トランプ大統領の施策にはアメリカ内部でも賛否両論があり、言わばアメリカ自身がトランプ大統領の誕生に戸惑っているとも思えますが、日本企業がアメリカでビジネスを進める上ではどの様な環境に於いてもいずれにせよ地域社会に根ざし、その理解を得ていく事が重要と思います。JBAとしても"地域との共生"を目指して更なる活動を進めていきます。
もう一つの大きな変化は、南カリフォルニアに進出していた大手日本企業の他州移転です。カリフォルニア州の労働規制や環境規制がアメリカで最も厳しいレベルと言われている事はご存知の通りですが、これらが要因の一つであったとも考えられます。JBAでは毎年6月の州都サクラメント訪問の際に、州政府機関と面談し、進出日本企業に対するサポートをお願いしています。
過去からの継続的な投資による雇用創出もあり、日本企業の地域経済に対する貢献は高い評価を受けており、州政府機関は総じて好意的です。しかしながら、近年はアジア諸国の猛追もありこの評価は必ずしも将来に亘って磐石とは言えません。World Trade Center Los Angelesとタイアップし、日本企業の貢献を更にアピールするといった活動も行っていますが、草の根レベルから地道にアピールを続ける事で、その評価を揺ぎ無いものにしていきたいと思います。皆様にもこれらのJBA活動に更にご理解を頂くと共に、引き続きご協力をお願い申し上げます。
末筆とはなりますが、2018年が皆様にとって素晴らしい一年となります様、心よりお祈り申し上げます。
在ロサンゼルス日本国総領事
千葉 明
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は当館の業務に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。また、長年にわたり教育支援や雇用の創出により地域へ貢献いただいていることに対しましても、この場を借りて御礼申し上げます。
昨年はトランプ大統領が就任し、その手腕に世界の注目が集まる中での新政権の船出だったわけですが、これまでのところ米国経済は安定を保ち、景気の好調も当面続くとの見方が大勢を占めています。特にカリフォルニア州は米国経済を牽引しており、当館所管の南カリフォルニア9郡のGDPは約1兆4千6百億ドルと韓国よりも多く、ロサンゼルス大都市圏だけを見ても、そのGDPは1兆2千億ドルと、とうとうメキシコを上回る数字となりました。
このような中、日系企業による米国への貢献は顕著であり、対外直接投資額は英国、カナダに次いで第3位となっています。わけても、当地においては日系企業の信頼の高さと地域経済への貢献は絶大であり、WTCLA(World Trade Center Los Angeles)による今年のFDI(Foreign Direct Investment)レポートでも、昨年に続き日本が第1位と報告されております。まさにJBA会員企業をはじめとする皆様方の尽力によるものであり、トランプ政権に対してはこの実績を引き続き積極的にアピールしていく必要があると考えます。
当館としましても、ここ南カリフォルニアにおける日系企業のプレゼンスの向上に努めるとともに、ビジネス展開へのご支援に、本年も全力を挙げて取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、会員企業各位の一層のご発展と、この新しい年が皆様にとりましてより良き年となることを心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。