2017/6/11
去る6月11日(日)アーバイン高校スタジアムにてオレンジカウンティ地域部会主催の第29回OC大運動会が開催された。前年を大幅に上回る51企業、423名が参加し、文字通り「大」運動会となった。
天気予報通り厚い雲におおわれ霧雨が降る天候となった6月11日。OC運動会の会場であるアーバイン高校スタジアムでは、オレンジカウンティ地域部会の実行委員が早朝から集まり、入念な打ち合わせと準備を行った。
午前8時30分、受付開始。あいにくの天気をものともせず、子どもたちは実行委員より配られたJBA風船を手にグラウンドを走り回る。そして午前9時30分、アナウンスが流れ参加者がグラウンドに集まると、小橋オレンジカウンティ地域部会長が開会を宣言した。また寄付や商品の寄贈をしてくれた企業、開催に尽力した部会員への謝辞を述べた。
次に行われたのは、毎年趣向を凝らした模範演技者に注目が集まる恒例のラジオ体操。本年はMitsubishi Motors North Americaから、「ポケットモンスター」のサトシ、ピカチュー、ヒトカゲのお三方が登場し、会場を盛り上げた。
最初の競技は、小学生未満の子どもたちが25メートルを走る「幼児ドン」。ゴール目前でピタリと止まってしまう子や、親を引っ張って走る子どもなど愛らしい姿に和やかな声援が送られた。
次は「オレンジ運動会」。ラケットに乗ったオレンジを落とさずにゴールを目指す、小学生による25メートル走である。思い切ってスピードを出して勝負をかける男子に比べ、女子は慎重かつ正確に運んで行く子が多い様子。
続く紅白対抗競技「大人の玉入れ」は、左右どちらかの膝をついた状態で玉入れを行うルールなのだが、興奮のあまりつい膝が上がってしまう大人が続出。女性陣は白組が勝ち星を上げたのを受け、紅組男性陣が必死の追い上げを試みたものの、男性陣も白組の勝利となった。
その後開催された小学生以上の男女別「徒競走」では参加者全員に参加賞が用意されるという大盤振る舞い。スタートからゴール奥に設置された景品ステーションへと一目散に走り切る子どもたちの余裕の表情に比べると、ひさびさに50メートルを全力疾走した大人たちは疲労に苦笑いを隠せない…。
子どもを背負いながら、手を使わず口のみで小麦粉の中にある飴を探し出しゴールを目指す「親は顔面蒼白」では、男性出場者が多い中、女性も顔面粉まみれになりながら大奮闘。大人たちの蒼白の顔に、会場は大きな笑い声の渦に包まれた。
そして午前の部最後の競技「紅白対抗綱引き」はまず女性陣の対決で、紅組に軍配が上がった。綱の周りに駆け付けた応援に励まされ、男性陣は白組が勝利。午前の部は、紅組28点、白組36点の白組リードで終了した。
昼食の時間はお待ちかね「ドアプライズ」の当選者発表を実施。本年は多数の企業から実に総額9,000ドルもの超豪華商品が寄贈され、合計27名の当選者へ贈呈された。
午後の部最初の競技は「二人三脚」。なんと今年は子どもを背負った三人三脚なる参加者が登場し、会場をどよめかせた。続いては「親子で買い物」。小学生未満の子どもたちが、買い物袋に見立てた賞品入りの紙袋を拾って走る25メートルを走る競技なのだが、袋の中身だけ持っていく子どもや、その他の袋が気になって動けなくなる子どもも…。
そして、電車に見立てたロープの輪に4人が入って走る紅白対抗グループリレー「電車道」では、超特急で走るグループが現れ、対戦者の度肝を抜いた。
次は、年齢と性別によって異なる距離を走る中距離走の「アーバインマラソン」。 青年の部(中学生から20代男性)、壮年の部(30代男性)になると800メートルとかなり長く、苦しい顔をしてゴールをする参加者もいたものの、全員見事に完走した。
小学3年生以下の紅白対抗「玉入れ」では、両組大健闘するも、白組が勝利。白組の勢いは止まるところを知らず、続く「大玉運び」でもスタートから白組がリード。途中、白組が玉を落とし紅組の優勢なるかと思われたが、白組が勝ち越した。
いよいよ大会の最終競技となる「グループ対抗リレー」。腕ならぬ脚に覚えのある実力者揃いのレースは、期待を裏切らない白熱した戦いとなった。紅白をさらに分けた6組での競争では、会場全体に響く声援の嵐の中、橙(白)が首位を独走。黄(紅)、緑(白)が追い上げ、結果は黄(紅)、緑(白)、橙(白)、紅、青(紅)、白の順位となった。
こうして雨も上がり、午後の穏やかな日差しが差し込む頃、 全競技が無事に終了した。ラジオ体操の後は、会場のアーバイン高校に感謝の気持ちを込めて、参加者全員でゴミ拾いを実施。そして閉会式で、小橋部会長より結果が発表された。「紅組102点、白組116点!」と白組の勝利が告げられると、会場は歓喜の声と、紅白両組の健闘をたたえる大きな拍手に包まれた。
全力で引きます!(紅白対抗綱引き)
開会の挨拶をする 小橋オレンジカウンティ地域部会長 |
ラジオ体操の模範演技を披露する 「ポケットモンスター」の皆さん |
小学生未満による25メートル走(幼児ドン) |
オレンジを落とさないようにゴールを目指す! (オレンジ運動会) |
参加賞に向かって疾走(徒競走) |
顔面蒼白で走る親に、会場から拍手喝采。 (親は顔面蒼白) |
昼休みにはドアプライズの贈呈も。 |
二人で歩調を合わせて…(二人三脚) |
紙袋をピックアップしたらゴールへ (親子で買い物) |
4人1組で次にたすきを渡します(電車道)。 |
中距離が一番苦しい!(アーバインマラソン) |
小学3年生以下による玉入れ(玉入れ) |
担架にのせて大玉を運びます(大玉運び)。 |
これが最後の競技!(グループ対抗リレー) |
「来た時よりも美しく」。 最後は皆で会場のゴミ拾い。 |