2016/11/5
11月5日(土)に開催された「アメリカでトラブルに巻き込まれない為の子育てセミナー」に、息子を連れて参加してきました。セミナーには60名を超える参加者が集まり、満員で立ち見の人が出たほどでした。また、私含め父親の参加者が多かったのが印象的でした。
本セミナーでは、アメリカで子育てを行っていくなかで、どのような場合に虐待と判断されるのか、万が一警察に通報されてしまった場合などにどのような対応を行えばいいのかについて、実例を交えながらご講演いただきました。また、アメリカという国が虐待に対してとても厳しく、強硬な対応をとるという点も強調されており、日本では普通に行われていることもアメリカでは気を付けなければならないということを再認識させられました。
講演の中で特に印象深かったのは、先生や医者などは彼ら自身の身を守るために、虐待が疑われるささいな痕跡を見つけただけでも通報するという話です。これは、先生や医者などには虐待の通報「義務」があり、通報しなかった場合の罰則があるためです。先生による通報の具体例として、同性の親と一緒にお風呂に入ったということを、子どもが学校の先生に話し、そのことで虐待を疑われ通報されてしまったというケースをご紹介くださり、会場全体が驚きのあまりざわついていました。それ以外にも、実際には虐待していないのにもかかわらず医者の通報により親子が引き裂かれてしまった例や日本人駐在員が通報された例をご紹介くださり、どこか他人事と思っていたところを、まさに自分の身に降りかかるであろう大きなリスクであることを強く認識できました。
Q&Aの時間では、参加者の方々が日々抱えていた思い思いの悩みを質問しており、非常に関心の高いテーマであったことが伺えました。
このようなセミナーがまた開催されるようでしたら是非参加したいと思います。講師の皆様ならびに企画・準備いただいた皆様、誠にありがとうございました。
文:NRI Secure Technologies, Ltd. 田嶋康二さん