2016/5/14
去る5月14日、2016年度のU.S. Educators to Japan(USEJ)プログラムにより、6月19日から30日まで日本に派遣される現地校の教師らに向けて、オリエンテーションを実施した。
5月14日、2016年度の「U.S. Edu-cators to Japan(USEJ)プログラム」オリエンテーションを、あさひ学園トーランス校(Torrance South High School)にて実施した。1975年に始まったUSEJプログラムは、日系企業の駐在員子女を受け入れている米国現地校への感謝と、対日理解の促進を目的としている。参加者は、主にJBA会員子女が多い学校区から各地域部会の推薦により選出されており、これまで約500人が派遣されてきた。
このプログラムにより訪日する教師、教育関係者らは、日本の学校見学やデモ授業の実施、日本の学校との先生との対話など教育研究によって、アメリカのものとは大きく異なる日本の教育システムに触れるほか、着物の着付け体験や広島の原爆ドーム、広島平和記念資料館訪問、宮島、京都観光などを通して日本文化や歴史についても理解を深める。
最初のプログラムは、教育文化部会の前田部会長による挨拶。JBAおよび教育文化部会の活動、USEJプログラムのバックグラウンドを説明した後、今年の参加者に「プログラムを通して、日本の文化や教育システムを学び、その成果をここでの教育に活かしてください。また、それと同時に日本への旅行を楽しんで、日本のファンになってくれたらうれしいです」と述べた。
続いて、今年の参加者である7人の教師が自己紹介を行った。そしてこの日の参加者紹介が行われた後、昨年のUSEJプログラムの詳細を紹介するスライドショーが流された。今年の参加者が昨年の写真でプログラムの概要を把握したのを受けて、日本航空の森永さんによってフライト情報、そして日本政府観光局の原田さんから滞日時に役立つ情報、携帯電話 & Wi-Fi事情などさまざまなトラベルチップが提供された。
Sandy Cowlesさん (Jeffrey Trail Middle, Irvine) 「夫は半分韓国系ですので、アジアの文化は家庭でも親しんでいます。また私が教えている8年生の英語のクラスには、日本をはじめアジア諸国から来た生徒がいます。このプログラムにより生徒たちの出身国についてや、生徒たちがもっとクラスに溶け込んでいくためのシステムなどを理解できたらと思っています」 |
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Harry Meussnerさん (Venado Middle, Irvine) 「実は今年は教師生活1年目でした。つまりこれからこの経験を活かせる機会が長くあるということ。今、私のクラスには日本、韓国、ポルトガルなど世界各国の生徒がいて、私が他国の文化に親しむことを非常に歓迎し、喜んでくれます。また、私は日本の歴史、特に国宝に興味があります。アメリカは200年程度の歴史しかありませんが、日本の歴史は長いですからね」 |
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Lea Toombsさん (Palos Verdes Peninsula High, Palos Verdes) 「今年はAssociate Principle1年目でした。過去に中国を訪れる機会があったのですが、その経験は異なる文化やコミュニティーと関わる際に非常に役立ちました。今回の訪日も非常に貴重な機会になると確信しています。私はアートが好きで、日本美術にも興味があります。訪日経験を教育の現場だけでなく、サウスベイコミュニティーに還元できるものにしたいです」 |
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Aghassi Gharadaghianさん (Rancho San Joaquin Middle, Irvine) 「今年は7年生に歴史を教えていました。歴史は私が情熱を傾けているものの一つ。これまで世界各地を旅しましたが、まだ東方諸国を訪れたことはありません。このプログラムへの参加は10年越しの夢で、すごく興奮しています。私のクラスには世界各国からの生徒がいて、私が訪れた国の歴史を教える時は、生徒が本当に興味を持ってくれるのです。訪日を楽しみにしています」 |
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Gina Tredennickさん (Vista Grande Elementary, Palos Verdes) 「パロスバーデスには多様なエスニック・コミュニティーがあります。そうした生徒や保護者と関わることは常に刺激的です。この訪日で日本の文化にさらに深く触れ、生徒たちが見てきたものを私も見たいと思っています。このプログラムへの参加が決まって、私だけではなく彼らも一緒に喜んでくれ、観光名所や食べ物などすでにいろいろ推薦してくれました!」 |
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Bobbie Wynhoffさん (Walteria Elementary, Torrance) 「Walteria Elementaryの校長をしています。生徒の35%はアジア系で、日本人の生徒も数多くいます。彼らは生まれた国とは全く違うアメリカの教育システムに馴染み、全く知らない場所で友人を作らなくてはなりません。私自身が異なる文化を経験することが生徒の理解に役立てばと思っています。教育、文化、歴史だけでなく、あらゆるものを吸収するつもりでいます」 |
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Jennifer Blackieさん (Woodbridge High, Irvine) 「高校時代、日本に興味があって、日本語クラスを取り、文化を学び、日本に暮らしたいと思っていました。大学に入って興味は別のものに移り、教育に関わることになりました。訪日経験をESLクラスに役立てるだけでなく、日本で数学や科学がどう教えられているかも興味があります。日本語はもうあまり話せませんが、今も日本語は世界で最も美しい言葉だと思っています」 |