JBA・JCC・JETRO共催
第2回環境セミナー
「GREEN LAとロサンゼルスの水・環境問題」開催
4月24日、ホリデーイン・トーランスにて「GREEN LAとロサンゼ
ルスの水・環境問題」と題するセミナーを開催。ロサンゼルス市長室
エネルギー・環境部門のロメル・パスクアル氏、ロサンゼルス・カウン
ティー地域南部における水問題の責任者であるリリアン・カワサキ
さんを招き「GREEN LAイニシアティブ」と深刻化する水・環境問題へ
の対応について議論された。
* JATV のご協力により、同セミナーの概要は、http://jp.youtube.com/watch?v=Y1_9DDj3ewl にて、
ご覧いただけます。
第1部
ロメル・パスクアル氏による「ロサンゼルス市の温暖化対策」

「ロサンゼルス市が州や連邦の取り組みに率先し、責任ある行動を実現しなければならない」(パスクアル氏)
ロサンゼルス市は、人口400 万
人を擁する全米最大規模の都市で
あり、公共サービス・発電所・ご
み処理場・交通機関に加え、空港・
港湾・自動車社会といった環境汚
染をもたらす大きな要因を抱えて
います。実際、様々な問題が市民
生活に影響を及ぼしており、自治
体として主体的に課題に対応し、
管理下にある行政機関に対策の実
施を促しています。
ロサンゼルス市における温暖化
ガスの年間排出量はスウェーデン
一国の排出量に匹敵する規模であ
り、50% を運輸、30% を発電部門
が占めています。また、同市の管
理下にある行政機関からの排出が
全体の3分の1を占め、これらの
削減に大きな意味があります。
このため2007 年7月に「GREEN
LA イニシア
ティブ」を策
定し、30 年
までに1990
年比で35 %
削減という高
いCO2 削減
目標を掲げま
した。これは
全米の都市で
最も野心的な目標であり、例えば
電力部門では10 年までに20%、20
年までに35%を再生可能エネルギ
ーで賄うことを目指しています。
また、住宅・建築物では、環境配
慮型設計基準(LEED)認定の建
築物を推進するインセンティブを
公表すると共に、公共交通機関の
グリーン化、水の使用量の20%節
減、「ごみゼロ」を目指すリサイク
ル・プログラムの充実や、空港や
港湾のグリーン化など、広範な分
野で取り組んでいるところです。
一方で、現在の豊かな生活を手
放すことは難しいという市民の声
への答えは、経済や生活のグリ
ーン化にあると考えています。
私たちが主体的に行動し、州や
連邦レベルの取り組みに率先
し、責任ある行動を実現してい
かなければならないのです。
第2部
リリアン・カワサキ女史による南ロサンゼルス地域における水問題

「事業者と地域市民の連携を更に深め、グリーン・エコノミーへの努力を強化していくことが重要」(カワサキさん)
ロサンゼルスは北カリフォル
ニアやコロラド川といった他の
地域から水を輸送しており、
その割合は供給量全体の3分の
2を占めています。輸送される
水や雨水・リサイクル水を含む
地下水は貯水槽で管理され、
WRD(Water Replenishment
District:給水区域)が南ロサン
ゼルス郡地域で使用される水の
管理と配給を行っています。
ロサンゼルス市は、近年、水
問題が深刻化しています。干ば
つの影響による水供給の停止
や、水と電力コストの更なる上
昇も想定され、ビジネス活動へ
のリスクも考えざるを得ない状
況です。し
かし、これ
までロサン
ゼルス市は
人口が2倍
に増加した
一方、水の
年間使用量
が維持され
ており、市
民や事業者
による節水活動が奏功している
と言えます。
私たちは、引き続き節水への
努力を呼びかけ、インセンティ
ブを提供し、@他地域から輸送
される高価で貴重な水の購入を
抑え、将来的に不要とすること、
A豊富で安全、安価なリサイク
ル水の活用を広めること、B地
下水の使用を積極的に推進する
こと、を目指しています。
技術革新、節水活動やインセ
ンティブの利用を通じ、グリー
ン・エコノミーへの努力を強化
していくことが重要であり、事
業者と地域市民の連携を更に深
め、行動に移すことが何よりも
大切です。
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