2016/6/17
6月17日にロサンゼルス港にて開催された「Port of Los Angelesツアー」に参加させていただきました。初めにL.A. Maritime Museumにて、LA市港湾局の森本氏よりLA港の歴史と現在の概要について講演いただきました。
LA港の歴史で感慨深かったのは、かつてここに日本人社会が存在していたことです。ここにはイタリア系の缶詰工場があり、戦争前には約3,000人の日本人が働いていました。ここで生活するその家族らが学校や買い物のためにダウンタウンに行くには、フェリーで渡るしか方法がなく、このMaritime Museumの場所が当時のフェリー乗り場だったようです。今では、LA港とロングビーチ港でアメリカ全輸入の約40%、全輸出の約30%を担う重要な港です。
講演の後は、遊覧船でLA港を見学させていただきました。巨大なコンテナ船を間近で見るだけで圧巻です。また他の見どころは自動化された最新鋭の設備です。テキパキと動くクレーンとコンテナを運ぶトラックが全て自動であることには驚きました。船の上でコンテナの積み降ろしに関わる作業をしているのは、自動化により1クレーンに対して1人で行っているようです。
日本人社会の歴史に触れ、私たちの生活に欠かせない物流の海の玄関口を間近で見学できる非常に良い機会でした。まだ参加されていない方は、ぜひとも参加していただきたいと思います。
文: Pentel of America, LTD. 金子明史さん